プロ野球が開幕し、セリーグは5球団とのカードを終えた。
一回りしたわけだ。
セ・リーグ順位
勝 負 引 差
1 巨人 10 4 1 -
2 DeNA 9 6 0 1.5
3 ヤクルト 7 7 0 1.5
4 中日 7 8 0 0.5
5 広島 5 7 1 0.5
6 阪神 4 10 0 2
「横浜は9勝6敗で2位! 良いスタートを切ったわね!」
結乃が胸をはって言う。
「開幕2連敗したときはどうなるかと思ったけどね」
理衣も心もち嬉しそうに言う。
「ということで、1まわりしてのMVPを考えてみたわ!」
「まだ15試合だけどね」
「でも今年は120試合、もう1/10以上が終わったのよ!」
「た、確かに・・・・あれ、でも143試合でも1/10以上は終わっているね」
「ということでMVP!」
「誤魔化した?」
投手:平良
「おー、好投続ける平良投手!」
「何せ失点は1まで! 日曜はすべて勝利で先発陣では一番安定しているからね!」
「確かにね、これは納得の選出!」
「あとは1年間、ローテを守り切れるかよね。それが出来たら、右のエースへの第一歩よ!」
「大事な年だね」
「あとは悪い時に悪いなりに抑えられるか、とかね」
良い姿を見せればハードルも上がる。
それでも、それを乗り越えてこそ、より高みにいけるのだから頑張ってほしい。
打者:オースティン
「打者はオースティン選手か」
「以外?」
「そうじゃないけれど、野手は好調な選手が多いじゃない」
梶谷、ソト、佐野、宮崎。
誰も皆3割超えである。
「オースティンは数字もあるけれど、なんといっても印象よね!」
「曖昧だ・・・・」
「でも、オースティンが打線に入ることで明らかに変わるじゃない!」
「それは分かる!」
実際、オースティンがスタメンに入った4戦目の中日戦から明らかに打線の圧力が変わった。
5人と6人では、やはり違うのだ。
「あお、良い場面で打ってくれているのもあるし、守備も走塁も全力で印象も良いわ!」
「ダイビングキャッチとかね!」
捕れなかったけれど。
「このところ落ちる球の攻めで打てないのが多いけれど、失投は打ってくれるし、あとはいかに見極められるかね」
「そこを乗り越えて行かないと、だもんね」
「正直、1年目で打率3割とか求めていないから。良い場面で打点を稼ぐ。そこを目指して欲しいわ」
「そうだね、甘い球を打ってくれれば、相手投手にもプレッシャーになるし」
「さあ、いよいよ首都圏を離れてのロードよ。ここを耐えたいわね!」
「これまでは広島さん、阪神さん、中日さんが大変だったもんね」
「勝ち越して巨人から離されないように!」
「応援も負けませんから!」