2020年7月19日 巨人戦
結果：横浜３－５巨人
敢闘選手賞：平良
「もー知らん！」
結乃が投げ捨てるように言う。
「････」
理衣は無言である。
クローザーが打たれて無残な逆転負け。
連敗は５に伸び、止まる気配がない。
「平良はよく投げた、以上！」
「終わらないで！」
「ランナーは出したけれど踏ん張って６回２失点。うん、素晴らしい！」
「ポジティブなとこだけ拾って！」
「正直、今年の康晃じゃあ１点差で勝てると思わなかったけれど。だからもう、そこはどうこう言わんわ。２死から何度追いつかれようとね」
諦めたように言う。
「問題は、点を取ろうとしない攻撃よ！ ２回の１死１塁での平良、６，７，８回で先頭が出ても送らず強行して２併殺！ たまたま平良が抑えたからリードして９回になっただけじゃない」
「本当に送らないよね」
「勝つ気がないのか！」
多くの人が同じことを言っているだろう。
１点を取りにいかず、同じことを繰り返す。
だから、ただ打線が偶々つながるのを待つだけ。
「最終回も、ノーアウトでランナー２人出たのに送らずに併殺。何度やれば良いの！？」
「あうぅ」
桑原で送っておけば、梶谷まで回ったのに。
結果は最悪の繰り返しだった。
「もちろん、そういう野球の準備をしてこなかったのが悪いのだけれど、納得しないわよ見ている方は！」
「辛いね」
「正直、監督批判とか、この場でしたくないのよ。でも、言いたくなる！」
果たしてチームの状況はどうなのか。
監督、コーチ、選手の間はどうなのか。
不安しかない。
「これで勝っていればまだ違うんだけど、負けているともうどうしようもない感じよね」
選手の起用とかでも色々と外から声が出ている。
こちらから内実は分からない。
応援するしかない。
だけど、そのチーム状況が、辛い。
横浜で観客が入った途端にこの無残な試合ばかり見せられて。
これからチームがどうなっていくのかをまずは見ていきたい。
落ちるだけなのか。
チームとして、どうにかして這い上がっていけるのか。
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