2020年7月22日 ヤクルト戦
結果:横浜5-5ヤクルト
敢闘選手賞:大和
「とりあえず、負けはしなかったわね」
結乃は微妙な表情でいう。
「うーん、良かったような悪かったような」
理衣もなんともいえない感じである。
「良くはないわよ、先制して、追いつかれたけれどまたリードして、でも勝てなかったわけだし」
打線はどうにか5点を取った。
それでも先発の濱口がピリッとせずに5失点。
連敗脱出はお預けである。
「いい感じだったんだけどね。初回、ロペス選手、佐野選手の連続HRで先制!」
「まあ・・・・ね」
浮かない感じである。
「高城選手にも通算2号のHRが出て、追いつかれた後にも大和選手の勝ち越しタイムリー!」
「そうなのよねぇ」
やはり浮かない感じ。
「HR3本打ったけれど、ソロ3発だから3点なのよね」
「うう、それを言っちゃあ」
「結局さ、ランナーいる時に打てないクリーンナップってねぇ」
ため息。
ロペスも佐野も宮崎も、打ったのはランナーがいないとき。(佐野は1回打ったけど)
得点圏で打ったのは大和だけである。
「この勝負弱さよ。だから12安打で5点!」
「す、少しずつ上向いてきたということで」
「そうだけど、今の状態で、ソト2番、佐野4番で点が入るとは思えないんだけど」
「むむむ」
得点圏で弱いロペス、佐野。
宮崎もこのところ得点圏では殆ど打てていない。
「まあ今日の場合、1,2番が5タコだったから点も入らんでしょうけどね」
梶谷も調子が落ちてきて、ソトも冷えてきている。
ちょいと辛い。
「最大のチャンスは6回だったんだけどね」
「いい攻撃の形を作ったけどね」
先頭の宮崎が出塁。
柴田が送りバント(!)
大和がレフト前ヒット。打球を見てのスタートなのでさすがにホームに帰れず1,3塁。
打順は高城、そして投手の国吉。
「ここは難しいところよね。高城の打撃はアテにならないけど、この日、ホームラン打っているからね」
「ホームラン打っている打者に代打、っていうのもね」
「だから、ここはどっちが正解とも難しいところだから、高城でそのままいって三振はまあ・・・・だけど!」
くわっ! と目を見開く。
「次に代打桑原? いやいや、ここで中井でしょ!?」
右の代打の序列は明らかに 中井>桑原 だろう。
「案の定、桑原は三振。このところの打撃内容の酷さから想像はついたけれど」
「中井選手はその後、二死ランナーなしで代打だったもんね」
結果論ではあるが、高城のところで代打・中井で勝負でもよかったかもしれない。
「まあ、それもこれも右の代打が貧弱すぎるせいだけどね!」
とはいえ、5点をとってリードしたのだから勝ちたかったが。
「濱口ねぇ。1-4回まで毎回先頭打者を出して、そりゃ点を取られるわよね」
「この試合は粘れなかったね」
「それでも、その後の投手陣が点を取られなかったのは良かったけれど。特に康晃」
「踏ん張ったね!」
9回表。
1死満塁となったときは、多くの人が「また駄目か」と思ったことだろう。
そこから踏ん張って無失点で凌いだのは、内容はどうあれ大きなことかもしれない。
これでその裏にサヨナラ勝ちできたらかなり違ったのだろうが、そうは上手くいかないものである。
「ヤクルトの救援、いつの間にこんなに良くなったのかしらね。さすが投手出身監督、なのかしら?」
8-10回は3者凡退に抑えられた。
「負けるという最悪の事態は避け、9回表の大ピンチも凌いだ。なんとかこれで変わってくれればね」
「3戦目、連敗ストップに期待! 先発はこの前好投した大貫投手!」
「粘り強く、低めにね!」
「打線も援護を!」
「昨年、大貫の時は不思議と援護が多かったからね、そういうのにも期待したいわ」
残りの4戦、連勝すればハマスタ9戦も4勝4敗1引き分けで終えられる。
頑張ろう!