2020年7月29日 巨人戦
結果:横浜3-2巨人
敢闘選手賞:高城、三嶋
「よーっし、よく抑えたわミッシー!」
結乃が拳を振り上げて叫ぶ。
「三者凡退、格好いい!」
理衣もパチパチと手を叩いて喜んでいる。
巨人戦の連敗を止めた勝利は、三嶋がプロ初セーブをあげて締めた。
「康晃が7回に出て、最後は誰かと思ったけれど、三嶋だったわね」
「三振もとって、ランナーも出さず、安定だったね」
「今日は言うこと無いわ! でも抑えはこれを毎試合求められるからね、その辺、今後どうするかよね」
「いつも調子が良いわけじゃないもんね」
そういった意味で、5年間、セーブをあげ続けた山崎は確かに凄いのである。
「その康晃、くそ甘い球を坂本が打ち損ねて助かった感じね」
「まだまだかもしれないけれど、こうして結果を積み重ねていってほしいね」
「まー、今はそれしかないからね」
「パットン投手も今日は抑えたし一安心だね」
「パットンは広島戦以外ならそれなりに投げていた筈だしね」
濱口の後を継いだ平田含め、中継ぎ陣が無失点に抑えて良かった。
「その投手陣をリードしたのが、高城選手!」
「良いじゃない、このまま濱口以外もマスクかぶったら?」
「そう思わせる活躍だったよね!」
「まさかのホームランも打ったしね」
試合数少ないのに、これで今シーズンは2本めである。
どうした、高城!?
「あとは、盗塁を刺せればねぇ」
「今日も吉川選手、増田選手に盗塁されたもんね」
幸い、この試合は得点につながらなかったが、毎試合代走で出て走られプレッシャーをかけられたら堪らない。
逆にベイスターズはこういうことが出来ないだけに見ていて苦しくなる。
「まあでも、そういう苦しい試合を勝てて良かったわ」
「お互いにヒットもなかなか出ていないしね」
HR2本同士。
ソロ2本に対し、2ランが1本あった分、勝てた。
「打線が落ちたのか、打順の組み方が悪いのか。まあ、まだ調子の上がっていないソトをあげたら繋がりも悪くなるでしょ」
「うーん、どうなんだろうね?」
「打撃は悩ましいわね。桑原もとうとう二軍落ちして、代打は貧弱、さてどうする、ってね」
「いる選手でやりくりするしかないよねぇ」
「投手では三上投手が一軍登録されたね!」
「どれくらい良くなっているのか分からないけれど、中継ぎが苦しんでいるから、精神的な意味では大きいかもね」
「ブルペンリーダーだもんね!」
「精神的に逞しい三上だけに、周りをケアして欲しいわね」
まだまだ苦しい状況は変わらないが、一つ一つクリアしていくしかない。
「さて、なんとか勝ち越したいわね。大貫、また頼むわよ! 3戦連続で好投なら信頼度もかなり上がるから!」
「相手はメルセデス投手、球数を放らせたいね」
「スタミナが弱点だからね。早打ちして助けないように!」
さあ、勝ち越そう!