「13連戦は散々な結果に終わったわね!」
なぜか元気よく結乃が言う。
ヤケクソか。
「チームは苦しいねぇ」
理衣は現実を憂う。
雨天中止によって結局は6連戦+6連戦になったわけだが、いずれも2勝3敗1分けと負け越した。
特に巨人戦は3タテを喫した。
「そんな状況から今度は9連戦よ!」
「ここは大きく勝ち越したいところだね」
「そうね、巨人戦を3タテしたうえであとの2カードも勝ち越して7勝2敗ってところね!」
「それでも厳しいことに変わりはないけれどね!」
とはいえ机上の計算だが、巨人がそこで逆の目(2勝7敗)が出れば、5ゲーム差が縮まるのだ!
「それくらい考えなきゃやってられんわ!」
「必須条件は、やっぱり3タテだよね」
「やられたらやり返さないと!」
「そのためにはローテーションが大事!」
「といっても先発も不足しているし、変わらないんじゃない?」
ヤクルト 坂本
ヤクルト 上茶谷
ヤクルト ピープルズ
巨人 井納
巨人 浜口
巨人 大貫
阪神 京山?
阪神 坂本
阪神 上茶谷
「また京山をあげてくるか、ってところよね」
「勝ち運に期待だね」
「まあ、先発もそうだけど、それ以上に打線よね。得点効率の悪い」
「うーん、良い手が見つからない?」
「やはり2番よね。3番ソト、4番佐野、5番宮崎、は良いと思うのよ。6番戸柱だと宮崎が四球上等で攻められるから、やっぱり6番にオースティンで、2番には・・・・おいといて、佐野と宮崎の出塁率が良いんだから8番は野手で!」
「なんとか1点でも多く取れますように!」
少しは意地を見せて、ファンに夢を見せてくれ。