2020年9月21日 阪神戦
結果:横浜3-5阪神
敢闘選手賞:京山
「はあ、もう、なんなの!」
ため息、のち、怒り。
結乃がなんともいえない表情を見せる。
「うーん、逆転したまでは良かったんだけどね」
肩を落とす理衣。
阪神との3連戦初戦は接戦を落として敗戦。
このところ、接戦で勝てた記憶がまるでない。
「また守備よ! なんなの、国吉と戸柱と柴田! 他にもあるけれど!」
「後逸をきっかけに決勝点を献上だもんね」
「阪神戦は本当にク○ね! あ、巨人戦もか。上位2チームに勝てないんじゃどうしようもないわ!」
「く、口が悪い・・・・」
同点の8回。
なぜ、国吉?
9回、10回に石田、三嶋と考えていたからか?
「まー、国吉はまだまだ勝ちパターンって感じじゃないってことよね。安定感ないから」
「頑張ってくれているけれど」
「ビハインドの方がなんだかんだ気が楽なんじゃないかしら」
「うう、で、でも、先発の京山投手は6回3失点! 頑張ってくれたよね!」
「そうね、京山の時点で5失点は覚悟していたから、そう考えると試合トータルで5失点だから、負けたのは野手のせいね!」
「凄い論理にもっていったよ」
だが、それも事実、そう考えていた。
正直、5回5失点と思っていた。
だから点を取れなければ負ける。
その通りになったといえばそれだけ、なのだが。
「なまじ途中でリードしたから悔しいけれど、5安打だからね!」
「やっぱり初回に点が取れなかったのが痛いね」
「そらそうよ、初回、制球が乱れていた岩田をゲッツーで助けた宮崎! 併殺が多いのは分かっているけれど、なんか打率の割にチャンスで打っているイメージがないのよね」
「イメージで批判はやめよう!」
と思ったが、得点圏打率は3割を切っていた。
でも実際、初回に点が取れていれば以降の展開ももっと違っていたのではないか。
「あーあ、また阪神にはいいようにやられるのかしら」
「まだ2戦残っているし、勝ち越そう!」
「意地を見せて欲しいわね・・・・」
そんな言葉ばかり聞いているような気がするが。
この遠征の結果次第では、本当にBクラスも見えてくる気がしました。