2020年9月22日 阪神戦
結果:横浜3-6阪神
敢闘選手賞:梶谷、オースティン
「タイトル通り!」
結乃が怒気もあらわに、吐き捨てるように言う。
「お、落ち着いて」
おさえようとする理衣の声も力がない。
また、初戦のような試合だった。
先制され。
逆転したけれど追いつかれて。
勝ち越されて。
「てゆーか、なんで坂本を交代したのか教えて欲しいわ!」
「好投していたもんね」
「近本に一発を打たれたとはいえそれだけ、5回65球2失点で代える理由は? 故障明けっていっても肩やひじじゃないんだし」
「3安打だったもんね」
死四球もなく、本塁打以外は特に文句はなかった。
球数も少なかった。
6回、7回まで投げてもおかしくない。
「一体、残り4イニングをどうしようと考えていたのかしら? 康晃は当然のように、呼吸するように失点するし」
「きついね・・・・」
なぜ、1点リードで山崎を登板させようと考えるのか。
今シーズン、チームは捨てて山崎の復活に試合を使っているのか。
「そんで石田を回跨ぎとか、アホなの?」
「こ、言葉を選んで・・・・」
「坂本が90球とか投げているなら分かるわよ。でも65球よ、そんで続投で打たれたならまだ仕方ないと思えるわよ!」
「好投している投手を代えると相手が喜ぶという、それかなぁ」
「しかも変えたのが康晃だからね、そりゃ喜ぶでしょ」
10安打を放ってオースティンの3ランのみ。
「まー。初回の無死満塁で4,5番がバットにも当てられず無得点の時点で、この試合もダメかと思ったわ」
「ネガティブすぎる!」
「あーもー、まずい! チームを、誰かを批判する言葉ばかりが浮かんじゃうわ!」
「ぽ、ぽ、ポジティブに!」
といわれても、なかなかポジティブになれなさそうな連敗。
本当に、接戦で勝てるような選手、チーム、戦術がない。
「そうねぇ。でもロペスを登録したのも、シーズン残り1軍登録で日本人選手扱い、来期を見据えてよね」
「それは良いことなんじゃぁ」
「来季を考えればね。今季は果たして?」
まあ、大和が負傷退場のため、ソト2塁でも良いけれど、そうすると中継ぎが弱くなる。
「3連戦、せめて1つくらい勝って・・・・いやもう、負けて下位に落ちるのもありかもね」
「そういう思考はやめ! 負けたい選手なんていないんだから!」
なんとか。
してください。