2020年10月4日 中日戦
結果:横浜9-3中日
敢闘選手賞:大貫、オースティン
「こういう試合なら強いのよね」
勝利の後、結乃が重々しく言った。
「素直に喜ぼうよ!」
理衣は笑顔で盛り上げようとする。
「喜んでいるわよ!」
この試合は正直、大貫とオースティンの二人で勝利したようなものだ。
「まずは大貫! このところ先発が先制を許してばかりだったからね! 立ち上がりから一回りはパーフェクト!」
「やっぱりこの安定感は凄いよね」
「球数も少なく、テンポよくすいすいとね」
「これで8勝目! 二桁も見えてきたね!」
「8回にホームランを打たれたとはいえ、点数も球数もまだ余裕あったから、もっと投げさせてもよかったのにね」
「完封していたら最後までいったんだろうけどね」
「まあ、前に完投は一度しているけれど・・・・ずっと登板間隔のあいている三嶋を投げさせたいのもあったんだろうけど」
なお、その三嶋は調整登板らしく2失点をしている。
まあ、抑えシチュエーションで打たれなければよい。
「そして打線はオースティンが3HR! はぁ、凄いパワーね」
「あと満塁HRでサイクルHRだったのにね!」
「最後の打席、満塁で回ってくる予感あったけれど、神里が先にHRを打つとは・・・・」
「大事をとって外れた梶谷選手のかわりを見事にこなしてくれたね!」
「調子のいいときは固め打ちをするからね。ただ、菅野を打てるかというとまた別よね・・・・」
週明けの巨人戦、果たして梶谷が復帰できるか。
まあ、無理はして欲しくないが。
「しかしオースティンは本当に極端というか、怪我から復帰してから安打の殆どがHRだからね!」
「打率は下げているけれど、HRはぐんぐん増えているもんね」
「契約がどうなるか分からないけれど、更に適応して来季もいてくれるといいわよね!」
「今でも、調子の良い時はボール球の見極めできているから、もっと数字もよくなりそうだよね」
ハッスルプレーはオースティンの持ち味、性格もあるだろうから怪我のリスクはあるが。
それでもいて欲しいと思える選手である。
「ホームラン攻勢で9点だけど、相変わらずタイムリーがないチームね!」
「そうだね、得点圏のチャンスがないわけじゃなかったんだけどね」
いつもホームランが出るばかりではない。
泥臭くても1点を取れるように。
「さて、なんとか連敗を止めて巨人戦か」
「強い巨人さんを止めたいね!」
「しかしこちらはローテが崩壊状態だからね、どうなることか!」
「菅野投手に負けを付けよう!」
せめて、一矢を。