2020年10月21日 中日戦
結果:横浜2-4中日
敢闘選手賞:オースティン
「はぁ。寝るか」
結乃が自室に戻ろうとする。
「ま、待って、何か一言!」
理衣が慌てて結乃を引きとめる。
まー、特に何か言いたくなるような試合でもなかった。
というか、いつもと同じである。
「12安打で2得点って、相変わらずどうしようもない打線ね!」
「まあ、そうなるよね・・・・」
いくら打とうと、点につながらなければ意味がない。
- 二つの併殺
- 送りバント失敗
- チャンスで凡打
いつも見ている内容で得点機を逸し、相手の主砲に逆転弾をくらう。
この2試合でオースティンしか点を取れていない打線。
「点が取れないのはもういつものことなので諦めるとして」
「それもどうかと思うけれど」
「坂本を5回79球で降板させるとか、何考えているのかしらね?」
「勝利投手の権利も獲得したことだし、ってことじゃあ?」
「ここにきて目先の一生にとらわれてもね、ルーキーとはいえ100球までは投げさせればいいのに」
継投した挙句に逆転負け。
優勝もない、CSもない、そんな状況で何を目指して戦っているのか。
まあ、優勝の可能性がゼロになるまでは上を目指す姿は消さないということなのかもしれないが。
結局、それで負けている。
もちろん、2点しか取れていないので、続投させたところで負けた可能性は高いだろうが。
「この内容じゃあ、梶谷、佐野がスタメンで出ていても変わらなかったでしょうね」
「佐野選手は初のスタメン落ち、やっぱり色々と疲労とか蓄積されているんだろうね」
「ちょっと最多安打は厳しいわね。あとは首位打者、大島がどこまで上げるかね」
正直、そこももういいかなという気もして来てしまう。
「そして3戦目は大野が相手でしょ、3タテ、ナゴヤドーム8連敗かぁ」
「まだ確定していないよ!」
「いやー、この状態でどう勝てと?」
なんの得るものもない敗戦、だった気がした試合であった。
3戦目、意地を見せてくれると嬉しいですけど・・・・ね?