2020年10月23日 広島戦
結果:横浜2-0広島
敢闘選手賞:京山、梶谷
「京山が良いのか、カープ打線が悪いのか」
勝利にもかかわらず、なぜか首を捻る結乃。
「素直に京山投手を褒めようよ!」
理衣がさすがに文句を言う。
ドラゴンズに3タテくらって戻ってきた横浜。
どうなるかと思ったが、投手陣の頑張りでどうにか連敗をストップさせた。
「なんといっても京山が6回無失点、被安打2という内容が光ったわよね」
「初回、四球を2つも出してどうなるかと思ったけれど、その後は安定していたね」
「そうね、特に6回は味方のエラーも絡んで無死1、2塁となったけれど、その後の3人をよく抑えたもんよ」
「落ち着いていたし、成長、かな」
「1回だけじゃなんともいえないけれど、大きいわよね、こういうのは」
味方のエラーを投手がカバーしてくれたのだ、そういう意味でも大きかった。
「その後もパットン投手、石田投手、そして三嶋投手ときっちり抑えて完封リレーだからね」
「接戦を勝ちきったのは良かったわね」
「やっぱり野球は投手!」
「そう、投手が良ければ勝つ可能性は高くなるのよ。それに対して・・・・」
「打線は6回、無死満塁から梶谷選手のタイムリー、そして神里選手が犠牲フライ!」
「それはいいんだけど、結局、ろくに点が取れていないのよね」
初回から5回まで毎回、先頭ランナー出塁しても点に繋がらず。
またいつものか、と思わされてばかりであった。
「梶谷が1番に戻ってきてようやく勝てたわね」
「いきなり3安打猛打賞だもんね、これで打率も大島選手を抜いたよ!」
「佐野と首位打者争い? 最後までもつれそうね」
「でもほら、6回はちゃんと・・・・」
「とはいっても、大和の当たりも、京山のバントに対する守備もねぇ。正直、カープの守備に助けられた感じ?」
「ま、まあ・・・・でも、そこにちゃんと付け入るのも大事!」
「やっぱり、どこかで一本出ていればねぇ」
勝利したとはいえ、打線の方は相変わらずな感じであった。
「あとは、ロペス選手の通算2000安打はお預けになったね」
「まあそれは心配しなくても出るでしょ」
「早くお祝いしたいね!」
「どうせだったらその試合、勝ちなさいよ!」
もう次の試合で決めてしまおう。
「問題は、優勝の可能性が完全消滅し、巨人のマジックが5になったこと。これでまた横浜胴上げが近づいたわね!」
「興業的にはその方が嬉しいみたいだけどね・・・・」
「二年連続、見せられる身にもなりなさいよ!」