「ということで、ファンフェスが無事に開催されたわ!」
結乃がテンション高く言う。
「すっごい楽しかったね!」
理衣も笑顔である。
「オンラインだけでの参加だったけれど、凄い楽しかったわ」
「Youtubeとニコニコ、同時に両方でイベントやっていたから大変だったね」
「そうね、音声が混じっちゃって」
「どちらか一つに絞るとか・・・・」
「そんなん出来るわけないでしょ!」
「あはは、それはそうだよね」
画面にウィンドウを二つ出して、両方同時視聴。
そういうファンは多かったのではないだろうか。
「でも本当、今年のファンフェスは今までで一番面白かったと思うわ」
「ファンとのふれあいイベントは制限されちゃうけれど、その分、選手達を前面に出しての企画が多かったもんね」
「毎年、この形式で良いんじゃないの?」
「タイムスケジュールとか進行も、ほぼほぼ完ぺきな感じじゃなかった?」
「ちゃんと計算されているというか、リハーサルして色々やったんでしょうね」
「コロナのこともあるから、例年以上に準備をしっかりしたのかもね」
司会の3人の捌きも良かった。
オンラインでは、荒波と小杉がMCで、選手達のトークイベントを開催。
MCとしてはかなり噛み噛みだったが、まあそこはご愛嬌。
こちらでも、選手の色々な話を聞くことが出来て楽しめた。
「どのイベントも面白かったけれど、画伯王決定戦では、やっぱりミッシーよね」
「上手だったよね!」
「描いたのがイケメンのユキヤってのも良かったわよね」
「あれ、欲しい!」
「まあでも、MVPは勝又と斉藤はんかしら?」
「あれ、笑って歌が全然入って来なかったんだけど!」
「二人とも野球で苦戦した年だったからね。このファンフェスで色々と吐き出して、また野球に全力で頑張って欲しいわね」
「あと、森くんが可愛かった!」
「さすがドラ1よね、余興も全力で、しかも可愛いとか反則やわぁ・・・・」
あれは、ファンも堪らんだろう。
そしてファンも増えるだろう。
「クイズも面白かったよね」
「ガチでやる部分と、ボケている部分と、ちゃんと皆その辺の配分が分かっているのが良いわね」
「特に、上茶谷選手の物まねが!」
「あれも凄いわよね、お腹痛くなっちゃうわよ!」
「エンターテイナーだね」
「来年のファンフェスでは入江も期待しているわよ!」
「ドラ一コンビだね」
選手達も、余興のイベントを全力でやってくれていた。
また、チーム対抗戦にしたのも良かった。
なんだかんだいって、競う形になれば負けず嫌いの人達が集まっているはずである。
まあ、青色は確かにボードが目立たなくてちょっと不利な感じは否めなかったが。
「大満足なファンフェスだったわ!」
「あっという間だったね!
「まあ、スターナイトの映像や、未公開だった交流戦の映像は、笑っちゃうけどね」
「あはは・・・・」
でもほんと、来年以降もこんな感じのやり方で良いのでない?
無理にファンを入れた企画を入れ込まなくても楽しめるよ。