「続いて、益子!」
威勢よく言う結乃。
「まだまだ2軍で研鑽中だね」
理衣は微笑ましい感じで言う。
#36 益子 京右
出場試合 : 29
打数 : 50
打率 :.220
安打数 : 11
HR : 1
打点 : 7
盗塁 : 0
「これは2軍の成績ね」
「どうなの?」
「1年目より数字は落ちているけれど、高卒二年目の数字と考えると評価は難しいわね」
「そうだよねー」
「ただ、1年目より打撃の数字が落ちていることは間違いないので、55点にしておきましょう」
「なんともいえないね」
強肩がウリではあるが、捕手というポジション的にそれだけで通用するわけではない。
まだ数年は、二軍できっちり磨いても良いだろう。
「山本、そして吾妻と、年が近い捕手陣との競争で誰が勝ち抜くか、よね」
「今のところ山本選手が一軍出場もしているけれど」
「とはいえ、頭一つ抜け出したほどでもないし。まだまだしばらくは争いでしょうけれど、二軍で信頼を勝ち取るように!」
「キャラクター的にも面白そうだしね!」
「ていうか、キャッチャー陣はなんでキャラ立っているのが多いのかしらね・・・・」
戸柱、嶺井、山本、益子。
なんなんでしょうね?
「あまり、これ以上言うことがないわ!」
「なかなか情報がね」
「とにかく怪我なく、二軍でみっちり練習漬けになることよ!」
「近いうちに、まずは一軍経験を目指せ、だね!」
将来、正捕手になれるか?
それは若い頃の積み重ねが重要。
地道に泥にまみれろ。