「助っ人たちの来日目途がたっていないらしいわね」
結乃がしかめっ面をしながら言う。
「この状況下じゃ仕方ないよね」
理衣は心配そうに言う。
「この先どうなるか分からないけれど、三浦監督も言っているように、日本人選手はチャンスと思わないと!」
「それくらいの意気だよね!」
「特に野手陣よね」
「ソト選手、オースティン選手がいないと厳しいよね」
「でも、最悪の場合を考えておく必要はあるわよね」
「開幕しても間に合わない、とか?」
「そう、その時に備えてシミュレーションよ!」
1.神里(中)
2.田中(二)
3.細川(右)
4.佐野(一)
5.宮崎(三)
6.楠本(左)
7.大和/柴田/倉本(遊)
8.伊藤(捕)
「うーん、なんか弱いわね?」
「やっぱり組み立てが難しいよね」
「田中を引き立ててみたけれど、どうかしらね?」
「もう1パターンくらい考える?」
1.神里(中)
2.倉本(三)
3.細川(右)
4.佐野(左)
5.宮崎(一)
6.牧(二)
7.大和/柴田(遊)
8.伊藤(捕)
「どっちにしても迫力ないわね! なんだかんだ、助っ人野手は重要よね!」
「両者とも実績あるしね」
「まだ時間はあるけれど、チームとしては色んなパターンを考えないといけないかもしれないわね」
「本当にどうなる、2021シーズン!?」
先のことばかり考えても仕方ない。
全てはキャンプができること。
そして、開幕出来ることが決まってからのこと。
どんな状況下でも、我々は出来る限りの応援をしましょう。