「チーノ!」
特に意味もなくテンションを上げる結乃。
「若手内野陣も熾烈になって来たね」
と、力を込める理衣。
2年目を終えた知野。
さてさて。
#60 知野 直人
出場試合 : 67
打数 : 228
打率 :.237
安打数 : 54
HR : 6
打点 : 24
盗塁 : 7
「まだ一軍出場がないから、これは2軍成績よ」
「数字的には・・・どうなのかな?」
「打率は低いけれど、HRが意外にあって盗塁もあってと、面白い感じよね」
「確かに、キャンプの紅白戦でもHR打っていたもんね!」
パンチ力のあるところを見せてくれている。
それだけでなく、ある程度は走れる。
「えーと、そろそろ大卒一年目と同じくらいになるのかしら?」
「高卒のあと、BCリーグで2年? だっけ」
「そろそろ、一軍での出場機会を得たいところよね」
「でも、内野も熾烈になってきたよね」
ドラフト上位で森、牧と獲得している。
ドラフト順位が下位の知野としては、ガツガツといかないとチャンスは得られない。
そういう意味で、紅白戦でのホームランはアピールになっただろう。
「内野強化のために近年、力を入れてきて、ドラフト順位はあるけれど活躍すれば問題ないからね!」
「ウリとしては、やっぱりパンチ力があって足もあって、というところだろうね」
「早くアピールしていかないと、下からは森、田部ってところがいるからね!」
「ファンとしては誰が出るか楽しみでもあり、出られない人がいるとおもうと悲しくもあり」
「こればかりは実力の世界だから仕方ないけれどね」
「みんな、頑張って!」
「点数的には難しいところね。1軍出て欲しいけど、2年目、BCリーグ出身・・・50点?」
「成長はしていると思うけどね」
「やっぱりプロの評価は一軍で活躍してナンボだからね」
「うーん、早く一軍に!」
打撃でアピールするのか。
脚でアピールするのか。
その合わせ技か。
「待っているわよ本当に!」
「21年、まず一軍出場したいね!」
全てはそこから。
二軍で確実性を増そう!