結果:横浜1-2ヤクルト
敢闘選手賞:-
「いやー、20試合しないで借金10かー」
なんともいえない表情で結乃が言う。
「ううぅ、投手は抑えたのにね」
理衣が悔しそうに歯噛みする。
早くも今季2度目の6連敗。
2カード連続3タテ。
言葉にならないような惨状である。
「懐かしいわね、この空気感・・・」
「いや、浸っている場合じゃないよね」
「よく考えて、これが9月末に借金10じゃもうどうしようもないけれど、まだ4月半ばだしね!」
「うわー、凄い前向きだー」
「開幕10連敗すりゃ借金10になるんだし、まあ、そう騒ぐほどでもないでしょ」
「麻痺している?」
そんな風に言いたくなるほど酷い有様ということか。
「とはいえ、ソトとオースティンがようやくスタメンに並んだしね」
「ただ、得点は1点だけだったね」
「そりゃまあ、キャンプもオープン戦もやってないし、いきなり打ちまくるとは思っていないけれど」
「9安打は放ったんだけど、1点だもんね」
「相変わらず佐野も宮崎もチャンスじゃなければ打つわね」
「またそれー」
「まあこの試合は1、2番が出塁しなかったからね」
「珍しいね、関根選手と牧選手が」
「牧は果たして打順の変更が影響しているのかしら?」
「ヒットは出たから、あとは得点に、だね」
「そこがずっと課題なんだけどね・・・」
「そして濱口は相変わらず初回失点」
「6回2失点ではあるんだけどね」
「だからって、よーいどんでホームラン2本打たれて、またかーってなるじゃない」
「立ち上がりをなんとかねー」
投手が抑えれば打てない。
まあ、勝てないチームだよね。
さてさて、とりあえず両外国人は出場できた。
これから上がっていければよいのだが。
「でも、次は菅野vs坂本だから7連敗は確実でしょ。どうすんのこれ」
「いやいや、戦う前から諦めないで!」
「佐野の4番こだわりやめたら? チャンスで打てないんだから、2番か3番にして、一番打点を稼いでいる牧が2番じゃダメでしょ。4番か5番にすりゃいいのに」
「そこはもう、4番佐野選手でいくっていうこだわりだよね」
「それで今の状況だけどね、チームが好調なら良いけれど、明らかに佐野、宮崎で打線切れているんだから、変えようよ!? 牧、ソト、オースティンでクリーンナップ、佐野と宮崎は下位で!」
打線はそのうち打つこともあるだろう。
問題は先発。
坂本、チャンスだから頑張ってくれ。
負けてもともと、気は楽だぞ!