結果:横浜2-1中日
敢闘選手賞:ピープルズ
「よーっし、ナイスゲームやで!」
変な訛りで結乃が言う。
「これで今季初の3連勝!」
理衣ももろ手を挙げて喜んでいる。
これで5月の勝率10割も継続である。
「いやー、先発が6回を投げ切るなんてすばらしいわね」
「ピープルズ投手が今季初登板ながら、6回無失点の好投だもんね!」
「何せヤクルト3連戦で先発が投げた合計が6回に達していなかったからね!」
「それを聞くと凄いよね・・・」
崩壊している先発ローテ。
来日が遅れ、2軍でも成績を残せていなかったピープルズでも投げてもらうしかなかった。
それが、この好投である。
「長打のない、打線の弱い中日相手というのもあったけれど、内容も悪くなかったわよね」
「角度のあるボールだし、制球も悪くないし、ストレートは小さく動かしているのかな?」
「調子の良い時はこういうピッチングよね。悪い時はそこまで球速、球威がない分打たれるから防御率はそんなにだけど」
「本当に、先発ローテの救世主になって下さい!」
「その後を継いだエスコバー、康晃、三嶋の勝ちパターンも安定していたわね」
「山崎投手は1失点しちゃったけど」
「根尾の当たりをオースティンが無理して逸らして3塁打にしちゃったからね。でも、その後は打たれてないし大丈夫でしょう」
「そして三嶋投手の安定感!」
「あとは、登板過多にだけ気を付けたいわね」
三人とも連投である。
さすがにエスコバー、山﨑の二人は、次戦は休みにしたい。
「そのためには打線爆発に期待したいけれど、この試合は苦戦したね」
「それでも相手のエラーからノーヒットで先制点をあげ、一発ホームランで追加点と、効果的にはとれていたわ」
「佐野選手のHRが大きかったね」
「まー、あとは7回、相手のミスで無死1,2塁のチャンスを貰ったけれど、桑原が送りバント失敗して無得点に終わったのがね、あの辺で1点、きっちり取れていればだったんだけど」
「そういうのをこの先、上手くできるよう積み上げていきたいね」
それでも、投手陣の好投で勝ち切れた。
こういう試合が出来たのも大きい。
「さて、2戦目は大貫。前回は炎上したけれど、今回は中継ぎを助けるよう、完投目指して欲しいわね!」
「本当に、大貫投手か濱口投手に長いイニング投げてもらわないとね」
「そのためにも打線が援護してほしいわ」
「でも、2戦目は相手が大野投手だからね・・・」
「そんなこと言ってられないわ、打ち砕くのよ!」
さあ、まだまだ借金はある。
5月反攻を終わらせるな!