結果:横浜4-3ソフトバンク
敢闘選手賞:大和、桑原
「ソフトバンクに勝ち越しよ!」
結乃が拳をつきあげて勝ち鬨を上げる。
「すごい、接戦をものにしての勝利ーーっ!」
理衣はぴょんぴょんと飛び跳ねて喜びを表現している。
王者、ソフトバンクを相手に負けなし、2勝1分け。
なんと9年振りの勝ち越しだったらしい。
相手が本調子ではないとはいえ、それでも大きな勝ち越しである。
「やっぱり先発、坂本よね」
「6回無失点、勝ち投手になれなかったのが残念!」
「もうちょっと援護できればねー。でも、好投だったし、あとは次の登板でもみせてくれればね」
「ここにきて中川投手、坂本投手が好投と、嬉しいことに!」
「そうね、この二人は半ばあきらめていたところがあったからね。5回3失点なら上等と」
「それが二人とも6回投げ切って、1失点と無失点だもんね」
苦しい先発事情の中で希望が見えたか。
問題は、それをどれだけ継続できるか、だろう。
「もちろん、伊藤光のリードのお蔭もあるわよ」
「ソフトバンク打線をきっちり抑えてくれました!」
「エスコバーが打たれちゃったけれど、今まで頑張ってくれているし、そもそもその前に打球が直撃しているからね」
「怪我だけが心配! 無理しないでください!」
エスコバーが離脱したら、またまた中継ぎがヤバいことになるというか、7回問題が出て来てしまう。
「勝ちパの山崎、三嶋はよく投げてくれたわ。特に三嶋は3連投だけど、この日が三者凡退!」
「気合が入っていたね!」
「あとはなんといっても8回の先頭打者、桑原のダイビングキャッチ!」
「あれは大きかったね! 抜けていたらどうなっていたことか!」
飛球に対する飛び込み方というか、一直線に落下点に飛び込む強さはやはり抜きんでている。
だからこそ、軽率なプレイ、怠慢なプレイだけはしないようにしてもらいたい。
「回の先頭で抜けていたら2塁打、3塁打の可能性があったからね」
「あれは影のMVPだね!」
「2戦目でもファインプレイ出していたし、センター守備を考えるとやっぱり外せないわよねー」
「打撃の粘りにも期待です!」
「その打線は初回にオースティンが先制3ラン!」
「さすがの4番打者!」
「相手が1軍初先発の立ち上がり、理想的な捉え方が出来たわね」
「2回以降は立ち直っただけに大きかったよね」
「欲を言えばその後に宮崎もヒットを打って押せ押せな流れになりかけたところ、ソトが低めのボールをひっかけて併殺になったのがねー」
「あれで変わった感じだよね」
その後は互いの投手が抑えるも、7回にエスキーが3失点。
しかし、今の横浜はそこから崩れない。
「点を取られた直後、取られたら取り返せ! 得点圏の大和よ!」
「本当に頼りになるよね、前に良い打者がいるから、ランナーがいる状態で回ってくることも多いしね」
「ランナーいると、相手バッテリーも攻め方とか絞られてきたり、守備もかわってくるからね」
「そういうところでガツンといく大和さん、素敵! 田代コーチのお蔭です!」
「だけど攻撃でいえば更に8回、無死1塁から佐野の2ベースでなぜホーム突入させる!?」
「中継が乱れたみたいだね」
「だとしても、ノーアウト、この後はオースティンと宮崎よ。ギャンブルさせる必要がどこにあったのかしら」
「あれで無得点になって、下手したら流れが変わりかねないもんね」
確実にセーフでいけると判断したならともかく、余裕でのアウト。
1点リードしている場面でもあり、無理をするシーンでもなかったはず。
サードコーチャーよ。。。
「まだまだそういう雑な所が多いけれど、それでも勝ち越しに変わりはないわよ!」
「これで交流戦は5勝2敗2分けです!」
「問題は接戦続きで勝ちパターンが連投していることね。エスキーも心配だし」
「三嶋投手は3連投だしね」
「幸か不幸か、6/4は雨天中止の可能性が結構高いことね」
「朝から雨みたい。夕方以降にどうなるか、だね」
「仮に試合開催された場合、三嶋は投げられないし、エスキーと康晃も連投中だからね。打線爆発したいわ」
「全員でカバーしていくしかありません!」
交流戦も折り返し。
まだまだ油断ならないチームとの対戦が続く。
この先も一戦一戦、進んでいきましょう!