「阪神に3連勝したとはいえ、まだまだ借金だらけの5位だからね!」
結乃が重々しく言う。
「そうだね、3連勝でようやく、交流戦後の勝率5割だもんね」
頷きながら理衣が言う。
オールスターまで残り14試合。
今週の5試合のあとはロードでの9連戦が待っている。
「そうねえ、残り14試合、10勝4敗でいきたいわね!」
「またぶちあげるねぇ」
「それくらいでいかないと、3位なんて到底狙えないわよ!」
「まあ、それはそうかもだけど・・・」
「とりあえず、ジャイアンツ戦は3タテよ、3タテ!」
「いまだ1勝もしていないからね」
「まあ、その前に中日との2連戦。4位の中日だから、連勝して差を縮めたいわね」
「そうすると全勝で、阪神戦から8連勝になるね」
「いいわね、良い響きよ!」
それくらいの妄想、ファンならいつでもしている。
「とりあえず今週の5戦、中日戦は坂本、今永で決まりね」
「ジャイアンツ戦も、阪神戦で好投した阪口投手、大貫投手は決まりだよね」
「濱口が投げていたところに、上茶谷かしらね」
「なんとかこのローテで巻き返していきたいね!」
「打線に関してはなんだかんだ、桑原が出塁できるかどうかにかかる感じね」
「オースティン選手が好調を維持しているからね」
「1,2,3番が出塁し、4番以降で返す、という攻撃ができるかよねー」
「ソト選手もこの前の2本塁打を機に調子を上げて欲しいね」
「この後は休みも待っているわけだし、なんとか振り絞って戦っていきたいわね」
「それはきっと他の球団も同じだけど」
「怪我はしない程度に、やっていきましょう!」
あの阪神相手に3タテしたのだ。
自身を持って戦っていきましょう!