結果:横浜3-3広島
敢闘選手賞:-
「まったく、なにやってんのよ!」
結乃が怒りの声をあげる。
「負けたわけじゃないんだけどね」
取りなすように理衣が言う。
とはいえ、横浜にとっては勝てる試合内容だっただけに、痛い引き分けだろう。
「やっぱり打線が取れる時にとらないから!」
「3点を先制したまではよかったんだけどね」
「結局、HRでしか点が取れないとこうなるのよ!」
「佐野選手の先制に、ソト選手の追加点」
そう、ここまでは良かった。
「6回の無死満塁で1点でも取れていれば!」
「7回にもチャンスがあったしね」
「ソト、HRはいいけれど、無死満塁で外野フライを打ってほしかったわ!」
「後続も倒れて、あれで流れが変わったのかもね」
その流れを投手陣が止めてくれればよかったのだが、そううまくはいかない。
「今永はよく投げたと思うけれど、うーん、残念」
「あと1イニングがね」
「球数も少なかったし7回行くのは普通だと思うけれど、単純に球数だけではないのかもね」
「手術あけ、初めての7イニングめ、だっけ?」
1点差に追い上げられてマウンドを降りることになったが、それはまた課題とすればよい。
「やっぱり、1点リードして康晃がそれを守れなかったことね」
「そういうこともあると・・・」
「まあそうなんだけど、そもそも先頭を四球で出すからこうなるんでしょうが!」
「ああ、まあそうだよね。。。」
しょっちゅう、先頭打者を出す。
しかも四球とか、みすみす相手にチャンスを与えて。
「あーもう、こうなったら3戦目に勝つしかないわ!」
「そうそう、上茶谷投手に期待を!」
「ちゃんと二軍で調整してきたんでしょうね!」
「相手は高橋投手だね」
「今季2勝のうち1勝が横浜! 防御率的には打ち崩したいところなんだけど」
「4月、5月はよかったけれど、6月から急に悪くなっているもんね」
「とにかく、大量点で上茶谷を援護、勝ちパを出さない試合展開に!」
「勝ち越しましょう!」
忘れられないよう頑張れ、上茶谷。