結果:横浜8-2阪神
敢闘選手賞:坂本、野手
「よーっし、この試合は完勝よ!」
結乃が勝利の雄たけびをあげる。
「初戦の影響なし! 連敗脱出です!」
理衣も素直に喜んでいる。
初戦、最終回にまさかの大逆転サヨナラ負けをくらっての2戦目。
流れは明らかに阪神にあるはず。
それを打ち破った初回の攻撃だった。
「相変わらず桑原が好調で先頭打者で出塁!」
「本当に、毎試合のように最初の打席で塁に出る事おおいよね」
「そして森がこの試合では送らず、ヒットで続く!」
「これで、お!? と思ったよね」
とはいえ、チャンスで打てないベイスターズさん。
どうせチャンスもピンチに、なんて思っていると。
「佐野があっさり先制タイムリー!」
「これで嫌な空気も振り払った感じだったよね」
「それで終わりじゃない、オースティンは三振に倒れたけれど、宮崎がまたタイムリー!」
「1本出て、タイムリーが出やすくなったのかな?」
「さらにさらに、ソトにもタイムリーが出て、なんと初回にタイムリーで3得点!」
「これは今まであまり見なかった攻撃だね!」
この3点の先制で初戦の空気は完全に払拭したとともに、先発する坂本も楽に投げられる点数であっただろう。
「その坂本が、本当に坂本か!? と思えるくらいサクサクと投げていく!」
「投球数、少なかったね」
「何よりこの試合は四球が1つだけだったしね」
「7回1失点と、素晴らしい投球でした!」
坂本の好投に応えるように。
打線は3回にオースティンが追加点となるHR。
8回にはまた5安打を集中して4得点と試合を決めた。
「終われば、先発全員安打、16安打8得点で快勝よ!」
「連敗も無事に止まったしね!」
「しかし、坂本のこの援護運というか、勝ち運はなんなのかしらね」
「坂本投手が先発の試合は勝率が高いんだよね」
坂本自身に勝利が付かなくても、そういう試合が多い。
これも勝ち運というやつか。
「この日は三嶋がベンチ外だったけれど、疲労もあるしリフレッシュしていいでしょう」
「中継ぎ陣はみんな、登板数がかさんでいるもんね」
「今年だけじゃなく、来年以降も見据えて登板数を抑えて欲しい気もするわよね」
ファンもいる以上、それはなかなか難しいかもしれないが。
「とにかく連敗も止めたけれど、9連戦は負け越し確定だから、せめて連勝して終わりましょう」
「最終戦は今永投手! お願いします!」
「戻ってきたところはあるけれど、長いイニングはまだな感じだから、6回をまずは」
「そして何よりこの試合のように打線の援護を!」
「勝ちパを投入しなくてすむようにね!」
さあ、気持ち良くオールスターを迎えよう!