「8月最後、いよいよ横浜スタジアムに帰ってくるわ!」
結乃が声を大にして言う。
「久しぶりのスタジアム! 楽しみだね!」
理衣も笑顔である。
長らく離れていた横浜スタジアム。
久しぶりのホームで横浜スタジアムである。
「その間に最下位脱出ならず、相手は最下位争いの広島だけどね!」
「そ、そういうことは言わなくても良いんじゃ?」
「事実だからね! チーム状態も決して良くない中、スタジアムに戻って何か変わるかしらね?」
「やっぱりホーム球場だし、ここで頑張ってほしいね!」
特に夏の横浜スタジアムでの広島戦。
何かを起こして欲しいと期待してしまう。
「いや、別に何も起こさんでもよいけど、とにかく勝ってほしいわ」
「勝利こそ一番だよね」
「問題は、ずっとドームだったから、久しぶりに灼熱の横浜スタジアムで大丈夫か? ってとこよね」
「逆にねー。でも少し気温は下がりそうだよね」
「てゆーか雨の予報もあるけれどね」
「せっかく戻ってきたのにね」
後半戦、スタジアム開幕は濱口。
全く良い投球を見せられていないだけに、3戦連続ともなるといつまでもローテで投げさせるのは??となりかねない。
「きっちり6回を投げんさい!」
「まず、そこだよね」
「ローテはね、下で待ち構えている投手もいるんだからね」
「宮國投手もその一人かな?」
ギリギリで支配下登録を勝ち取った宮國。
登録された以上、チームの戦力として頑張ってほしい。
「とにかく、順位はもうアレだけど、内容のある試合が観たいわ!」
「新戦力の台頭、既存メンバーの意地、色々だね」
「さあ、スタジアムよ!」
「観戦に行けないのが残念だけど・・・皆さん、熱く応援しましょう!」