結果:横浜7-6広島
敢闘選手賞:ソト
「8月最終日、いよいよ横浜スタジアムでの試合よ!」
結乃が気合を入れて言う。
「やっぱり横浜スタジアムが一番だね!」
理衣も嬉しそうに言う。
やっと戻ってきたホーム、横浜スタジアムの初戦は序盤から苦しい展開。
しかし夏の広島戦はただでは終わらない。
「最大5点差からの逆転勝利よ!」
「この勝ち方は勢いに乗れるかも!?」
「乗ってくれないと困るけどね」
「でも本当、勝ててよかった!」
4回表の時点では、こりゃだめだと思った人も多いかもしれない。
「それもこれも濱口! あんたは同じことを何度繰り返すの!」
「請求が定まらなかったね」
「いつもいつも、この日も味方のエラーがあったとはいえ四球からくずれて」
「ちょっと、さすがにね」
「交代はやむなしだけど、交代した進藤もまあ酷かったけれど」
「四球が1つに死球が2つ、押し出しで2点だもんね」
「なんのために1軍にあがってきたのよ!?」
進藤も制球が良いわけではないので、ランナーたまったところで出すのもどうかとは思うが。
ただ進藤も、そんなことを言っていられる立場でないことも事実。
「櫻井も勢いを止められずどうなるかと思ったけれど、まずは牧が追い上げの2ラン!」
「自分のエラーで失点につながっていたから、なんとかとりかえしたかったんだね」
「ほんと、頼りになるルーキーだわ」
「ルーキーらしくない落ち着きっぷり!」
「5回に佐野もホームランを打って2点差になって、もしかしたら、とも思えてくるわよね」
「その後の中継ぎ陣も踏ん張って迎えた7回、宮崎選手のタイムリーで1点差!」
「そしてソトが逆転2ラン!」
「調子の上がらないソト選手だけど、横浜に戻って上昇気流に乗ってほしいね」
これで5点差を逆転したわけだが。
「それですんなりいかないわよね。調子の悪い三嶋が攻め立てられて1死満塁のピンチに」
「どうなるかと思ったけれど、併殺打で見事に勝利です!」
「まー、最下位争いらしいといえばらしかもね」
「そ、そんなこといわないで」
とはいえ、無死1,2塁から併殺打が2回あったり。
HR攻勢で勝ったわけで、褒められる内容ばかりでないのも事実。
「とりあえず濱口はもうローテ剥奪で、2軍で再調整でいいわよ!」
「今日の内容だとちょっと、ね」
「宮國とか、ほかの投手を試したほうがましよ!」
さて、どうするか。
「チームとしては連勝を狙いたい! 安定感が戻ってきた大貫ね」
「相手は玉村投手、前に抑えられたよね」
「苦手なタイプかもだけど、そんなことばかり言っていられないからね!」
天気の不安もあるけれど。
帰ってきた横浜で連勝を目指しましょう!