結果:横浜1-5ヤクルト
敢闘選手賞:牧
「はいはい、予想通りね!」
結乃が怒り、帽子を投げ捨てる。
「あぁ、これで最下位だね」
理衣も肩を落とす。
「別に最下位は今更どうでもいいけれど、目の前で胴上げされるかもしれない試合で、この無様な試合!」
ということで。
意地を見せたのは初回だけ。
あとはいつものようにヤクルトにやられて敗戦。
安打数は同じでも点にならないのはいつもの通り。
「ヤクルトの優勝は横浜のおかげでしょう。どんだけ負けているのよ!?」
「本当にねぇ」
「ドラフトの選手たちも見に来ている目の前で、本当に無様ね!」
「ちょっと辛いね・・・」
ドラ1の小園をはじめとして、スタジアム見学に来た期待の星たちの前で見せた、情けない試合。
「とりあえず今永、ヤクルトに負けすぎ! コーチも捕手も何を考えて登板しているの!?」
「でも、これまでは良い投球していたんだけどね」
「もちろん今季は復活に向けたシーズンだけど、最後が悪すぎよ」
「この悔しさを来年に、ね」
この日の今永は悪い今永だったのかもしれないが。
「牧だけが希望ね。この日も3安打猛打賞で、しかも全部2塁打でまた新人記録を更新!」
「本当にすごいよね!」
「森も2本の2塁打で、この2人だけがポジ要素というか・・・はぁ」
「消沈しないで!」
「てーか、若手で行くなら捕手も山本が益子でいいのに・・・」
宮崎は使わないがソトは出して。
捕手も戸柱。
この辺の、ちぐはぐさが。
「こんだけ負けたんだから、オフは死ぬ気で準備しなさいよ! データ分析にコーチ陣の刷新! 戦略の立て直し!」
「選手たちは体を休めつつも練習、だね」
「若手が多いんだから、動き続けなさいよ! そんなぬるいこと言っていたら一生、差はつまらないわよ!」
これだけ情けないシーズンも久しぶりである。
TBS時代よりマシ、とか言って慰める気もない。
本気で改革してくれ。