「契約更改がどんどん進んでいるわね」
ネットニュースを見て結乃が言う。
「やっぱりダウンの人も多いね」
理衣が頷く。
しかし全般を見ても少し甘いかなという気がしなくもない。
最下位だったのだから、もっと落としても文句はない。
故人の成績もあるが、チームに貢献してこそのものであり、それは一般企業でも同じ。
「大貫、濱口もアップだもんね」
「大貫投手は後半、濱口投手は前半に頑張ってくれたからね」
「だからってねぇ。ダウンの選手も、もっと大きく落ちてもいいような気もする選手もいるけれど」
「ま、まあ、その辺は、ね」
あえて誰とは言いません。
「一方で宮崎は予定通り6年12億+出来高で契約」
「ありがとうございます!」
「年2憶は安い気がするけれど、それはベースで、出来高でUPさせるのは良いと思うわ」
「たくさん打って、沢山稼いで下さい!」
「そして佐野が一億越えかー」
「凄いよね、宮崎選手も佐野選手もドラフト下位で!」
「打てばあがる、それがプロの世界よ」
他の選手も夢を追ってくれ。
「あたしにも何かしら契約して報酬をちょうだい!!」
「それは無謀だね・・・」