2021年振り返り #34 今季はプロ初セーブも。地味にチームに貢献 平田 真吾
「地味に頑張る平田!」
なんという言い草か。結乃が声を大にして言う。
「存在感があがってきています!」
理衣が持ち上げる。
#34 平田 真吾
登板試合 : 38
投球回数 : 41 2/3
防御率 :4.10
勝利 : 2
敗北 : 0
セーブ : 1
ホールド : 3
奪三振 : 34
「昨年はプロ初勝利、今季はプロ初セーブよ!」
「一気に初物尽くし!」
「いや、一気でもないけれど。クローザー不調で登板してのプロ初セーブ。まー、気持ちで負けなかったわ」
「確かヤクルト戦、村上選手とか相手だもんね」
「いやー、甘い球だったけれど、やっぱそういうもんなのよ!」
「助かったよね!」
投手陣全体が苦しかった21年、登板数こそ減ったものの、チームにはきっちり貢献してくれた。
防御率は悪化したが中継ぎでもあるし、こんなものか。
「中継ぎは大変な中、なんだかんだ40試合前後投げてくれる存在も重要なのよね」
「ビハインド、ロングリリーフ、困ったときの登板、とかだね」
「ただ問題は、そういうところはある程度若い投手にやらせたいポジションってことよね」
「確かにね、勝ちパターンに近い存在になりたいね」
今の位置も重要だが、そのポジションで年齢がいくと、一年駄目だと切られかねないような危うい所でもある。
今季、セーブをあげたように、もう少し勝利に近い位置にいきたいところ。
「ということで、まあ、とりあえず60点はあげとこうかしら」
「及第点。ここからどう積み上げるかだね」
「三上、健二朗と、同い年の投手が同じようなポジションを争う感じね」
「みんな、頑張って欲しい!」
「基本的に目立たないんだけど、21年のファンフェスではハマコレに登場したわね」
「背が高くてスラッとして、眼鏡も似合って格好良いよね」
「もっとアピールすればいいのにね」
「武藤の引退試合のビデオメッセージでも、そういう感じがあったし、実際はもう少し面白いキャラあるんじゃない?」
とはいえ、野球はキャラでやるものではない。
実績で示してくれれば問題ない。
「毎年が背水のような感じだけど、生き抜いてきた男。来季はどうなるかしらね?」
「期待しましょう!」
生き残る男、平田。
さてさて。