「オースティンの残留確定報がきたわー!!!!」
結乃が拳を天につきあげて叫ぶ。
「待ちに待った朗報だね!」
理衣も万歳をして喜びを表現する。
保留者名簿には掲載されていたし、大丈夫とは思っていた。
一方で日本での活躍、オリンピックでの活躍をみて、メジャー復帰の可能性もあるかもとも考えた。
しかしようやく、契約がまとまった。
「しかも3年契約よ!」
「さらに4年目の契約も球団がオプションをもっているって」
「メジャー復帰も見据えて一年契約だとばかり思っていたから、これは嬉しい誤算ね!」
「本当に、素晴らしいね!」
「3年8億5千万と、年俸もそこまで高い感じじゃないし。他の球団ならもっと大金出ていたかもよね」
「横浜を選んでくれたってことだよね!」
一年契約なら、22年が優勝のチャンスかと思っていたが、3年契約となれば非常に大きい。
23年には平良も戻ってくるだろうし。
「いずれは一塁になれば、守備で怪我のリスクも減りそうだしね」
「それに、内野にオースティン選手がいてくれるのは心強いよね」
「守備ではロペスにかなわないかもだけど、精神的な支えとして内野にいてくれると心強い気がするわ!」
「本当に、チームのために全力で動いてくれる選手だもんね」
プレイも全力。
他の選手に対するサポート、ケアまでしてくれる、素晴らしい選手だ。
「オースティンなら長期契約だからって手を抜くこともないでしょうしね」
「むしろ、さらに張り切っちゃうかも!?」
「張り切りすぎないで、一年間怪我しないで出場し続けることがチームのためになるから!」
「とはいえ全力プレーをしないオースティン選手はオースティン選手じゃないし」
「まあねぇ」
こればかりは怪我しないよう気を付けてもらうしかない。
「何はともあれ朗報を耳にして年を越せるのは良かったわ!」
「本当にね、良い形で新年を迎えられそう!」
「補強もまだ手を緩めず、さらなる救援投手候補を探すといっているし」
「球団のやる気が凄い!」
ファンには一足早いクリスマスプレゼントでしたね!