2021年振り返り #59 TJ手術で無念の途中退場。こうなったら焦らず治せ 平良 拳太郎
「TJ手術を受けた平良!」
肘をおさえながら結乃が言う。
「平良投手がいなかったのは辛かったね」
悲しそうに言う理衣。
21年は、この通り。
#59 平良 拳太郎
登板試合 : 2
投球回数 : 10
防御率 :0.90
勝利 : 0
敗北 : 0
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 6
「わずか2試合の登板だからね!」
「右の主力として考えていただけに厳しかったね」
「怪我とはいえ、点数は20点よ!」
「んー、まあ、仕方ないのか・・・」
シーズン当初はローテの主力と考えていただけに、チームとしていたかった。
「2試合とはいえ、その2試合はイニング短いけれど抑えているからね」
「その辺は、本調子じゃなかったとはいえさすがだよね」
「無理しなくてよかったととらえるしかないわね」
「投げ続けて余計に酷くなるよりね」
平良が思い切って手術に踏み切ったのは、田中健二郎、東という、先に進んだ選手がいたからだろう。
彼らから情報を得て、ある意味、ある程度は不安を払しょくして手術に踏み切れた。
リハビリに関しても、情報が得られるだろう。
「なんでこう、毎年なのと思うけれど。平良が復帰する23年こそ、チームの完全体としての姿を見せたいわよね」
「全員が揃うところがね!」
今永、東、平良、大貫、ロメロ。
ここに濱口であったり、京山、小園といった若手が加われば。
非情に楽しみな先発ローテが構築される。
「まー、こういう夢はどの球団のファンもやっているでしょうけれど。全員が万全なら! みたいなね」
「でも横浜のは本当に夢だよね!」
「そういう夢が描けるレベルにはなってきたということよね」
「ネガティブだなぁ・・・」
「裏切られることも多々だからね!」
22年、きっちりリハビリして。
23年に完全な姿として戻ってきてほしい。