「中日2連戦を終えて、1日お休みね」
結乃が一息ついて言う。
「先発ローテが苦しいから、ポジティブに考えましょう」
理衣が笑顔で言う。
その先発ローテが苦しいのは、好スタートをきった先発がコロナ影響で外れたため。
「だけど、石田、濱口が続いて2軍戦に登板!」
「二人とも好投しているのも頼もしいです」
「イニング数ものばして、いよいよ交流戦から復帰しそうね」
「特に濱口投手は交流戦で相性が良いから、待ち望んでいました!」
パリーグにはあまりいないタイプの左腕なのか、いつも良い結果を出している。
19日の二軍戦でも、8回途中までノーノーの好投を見せていた。
「石田はまだ4回しか投げていないから、もう一度長いイニング投げて問題なければ、かしらね」
「濱口投手が戻れば、まずは6枚埋まるからね」
「とはいえロメロは不安定、有吉もまだどうなるかわからないし、状態はあげてくれないとね」
「今年は先発に復帰して良い投球を続けていたもんね」
石田が戻れば、今永、石田、濱口と、左が3枚揃う。
もちろん、石田も濱口も、2軍はともかく1軍でどれだけ投げられる状態かは分からないが。
「さらに、野手では佐野も2軍の試合に出たわね」
「こちらも、無理しないで欲しいけれど、早く戻って欲しいね!」
「何せ、外野陣の打撃成績がボロボロだからね。。。」
「キャプテン、待っています!」
チャンスに弱いだなんだと言われているが、ヒットが打てて四球も選べるのだから、牧、宮崎、ソトの前にいればプレッシャーをかけられるのは間違いない。
「森も2軍戦に出場しているし、ここから少しずつチームの状態を盛り上げていきたいわね」
「交流戦を乗り切って、そしてオールスターまでに5割に戻せばまだまだいけます!」
「そのプラス要素はあるからね。何はともあれ、投手陣の整備よ!」
「まずは交流戦前のヤクルト戦、初戦をとりましょう!」
好調ヤクルトだが、勝てない相手ではない。
頑張りましょうぞ!