2022年6月1日 オリックス
結果:横浜1-5オリックス
敢闘選手賞:-
「やー、なんの言葉もない敗戦ね」
あっさりと結乃が言う。
「わずか3安打、だもんね」
理衣も消沈している。
「しかし、また相手投手に初勝利をプレゼントして、どんだけ!?」
「5回以外はほぼ完ぺきに抑えられちゃったもんね」
「三振の山ね」
「5回、1点返したなお1死2、3塁のチャンスで点が取れていればねぇ」
「ていうか、そこでなんで代打が宮本!? 他にいないの!?」
「まあ、代打が手薄なのは確かだけどね」
それならまだ、蛯名とか藤田の方が納得がいった。
「1死2,3塁で相手も3点リードだから前進守備はとらない、ゴロを打てば点が入るんだからゴロを打てる人を代打に出すべきじゃない」
「藤田選手、柴田選手、倉本選手・・・?」
「それとも、この後まだ勝負どころがくると考えてとっておいたのかしら!? 5回終えたら相手が継投入るの分かっていたでしょうに! てか、誰もみんな温存しておくほどの代打じゃないでしょ!」
「厳しいね」
とかくまあ、各方面から叩かれている采配である。
宮本が見事に打ってくれたら、それもなかったのだが。
「本当に、関根と宮本が好きよね」
「ど、どうなんだろうね?」
「まー、そこだけじゃなく打線全体が弱いわけだけで、選手層の薄さよね」
だからこそ先発投手が重要なのだが、この試合もまたロメロが序盤から失点を重ねた。
「他にあげられる投手はいないの!? いい加減、ロメロは調整でしょ!」
「ずっと、だもんねぇ」
「ああもう、今のチームは終盤に追い上げて逆転とかそういうのが一切感じられないのがつまらない!」
「お、落ち着いて」
本当に、淡々と負ける。
リリーフが落ち着いてきて、終盤に大逆転負け、こそ少なくはなったけれど。
つまらん試合が多いのも事実。
選手にも首脳陣にも勝つ気が感じられないのだぞ・・・
最後まで何かあるかも?
と思わせるようなチームになってくれよ。