2022年6月7日 日ハム
結果：横浜２－０日ハム
敢闘選手賞：今永、宮崎
「よし、カード頭きっちり！」
結乃が拳を握りしめる。
「え、その前に言うことは？」
驚いた表情の理衣。
「１勝は１勝、勝つことが重要！」
ということで今永投手、ノーヒットノーラン、おめでとうございます！
「いやー、しかしノーノーでも０－０のまま９回に突入して、これまた未達成になるんじゃない？ って感じよね」
「中日の大野投手が完全試合であったもんね」
「９回表、宮崎が千金の２点２塁打！」
「２死だったもんね、本当にここしかない！ ってところで」
「前の牧が倒れてダメかと思ったけどね。宮崎の得点圏の弱さで」
「強打者が並んでいることで、相手にプレッシャーを与えられたのかもね」
牧を抑えたあとで迎えた宮崎、という打順がきいたのかもしれない。
「攻撃の方では、盗塁も仕掛けたけれど、ことごとくアウトにされたしね」
「相手の守備も固かったね」
「まあ、それでも何もしかけないよりいいわ。やらなきゃ進歩もしないし」
「相手にプレッシャーを与えると・・・でも成功率高めたいね」
という攻撃があるが。
やはり相手に点を与えなかった今永。
「２回に与えた四球１つのみ！」
「惜しかったね、それさえなければパーフェクト！」
「まあ、四球があったから、意外と冷静に最後までいけたのかもだけどね」
「最後の打者を打ち取ったあとも、笑顔とか見せず冷静だったもんね」
「今永らしいっちゃ、らしいわよね」
とにかく横浜としては実に久しぶりのノーノー達成者であった。
何せ、１９７０年６月９日の鬼頭洋選手依頼だから実に半世紀以上、出ていなかったのだ。
「でも、１勝は１勝だからね！ ２戦目に勝ってこそ意味がある！」
「２戦目は上茶谷投手！ 復調してきているとよいんだけど」
「広い札幌ドームだし、思い切り投げてほしいわね」
「相手は、中継ぎから先発になったのかな？ 上原投手」
「良い投球を続けている左腕だから、また打てなさそうな感じね。やっぱり上茶谷次第ね」
「まずはカード勝ち越しを！」
今永のノーノーの勢いに乗りたい！
「嬉しい話の一方で、石井コーチ入院のニュースも・・・」
「心配！ 斎藤コーチに続いて、本当にどうなっているんだろうね・・・」
まずは身体を直すことを第一に！
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