2022年7月12日 広島
結果：横浜７－４広島
敢闘選手賞：石田、入江、嶺井
「よし、広島に普通に勝ったわ！」
結乃が拳を握りしめる。
「快勝ですね！」
理衣も手を叩いて素直に喜ぶ。
９連戦の開幕、今季１勝１１敗とやられっぱなしの広島相手。
この初戦で勝って勢いにのりたいところ、見事に勝利した。
「この試合は投打がうまくかみあったわね。先発の石田が６回途中まで２失点」
「しっかり試合を作ってくれました！」
「欲を言えば６回投げ切って欲しかったけれどね」
「そうだねー、でも、まずは仕事を果たしたというところで」
９連戦、もう一度登板があるだろうから、そこではまた頼みますよ。
「打線も、初回から石田を援護したしね」
「牧選手、宮崎選手と、連続タイムリーで先制して良い流れになったね」
「牧は２打席目もタイムリーで、調子も少しずつ戻ってきた感じかしら」
「前半戦もあと少し、力を振り絞って！」
３点リードも、１点ずつ返されて１点差に迫られて嫌な雰囲気になったところで。
「意外性の男、嶺井がリードを広げるホームラン！」
「嶺井選手も驚いていたよね」
「驚きはそれで終わらないから！ ８回には満塁から走者一掃の２ベース！」
「ダメ押しの一打！ この日は嶺井選手が決めてくれました！」
「問題のところは、ネットでも多くの人が言っている、５点差でタナケンを登板させるのか？ というところね」
「三上投手、宮國投手、石川投手が全然登板していないもんね」
「個人的な考えとして、８回攻撃開始時点で２点差だったから、普通に勝ちパを用意していたのでは？」
「２点差ならそうなるよね」
「嶺井が打ったのは２アウトからで、準備が間に合わなかったとかないのかしら。見ていないからわからないけれど」
「どうだったんだろうね？」
「そしてもう一つ。９連戦の初戦で且つ今季やられっぱなしの広島戦だから、確実にとりにいった」
「うーん、その可能性は高いかも？」
仮に三上、宮國、石川などを登板させて、炎上したりして万が一にも追いつかれたり逆転されたら。
やっぱり今季は広島には勝てないんだと、一気に流れが変わりそう。
そうならないように、この試合は確実に取りに行きたかったのではと思ったりもした。
「まあ、ただでさえ中継ぎが苦しい中これ続けたらぶっ壊れちゃうから、この後の試合では石川とかも投げさせると思うけれど」
「どんな場面でも、期待をこめて送り出してほしいね！」
連戦だし、登板数かさんでいるし、思い切って出してほしい！
「さて、これで４連勝で３位浮上だけど、まずは借金返済することに注力して」
「大貫投手で連勝したいね」
「長いイニングを投げなさいよ！」
「相手は床田投手、今季は初対戦だけど、今季、調子が良いからね」
「大貫が抑えることが必要だけど、打線にも期待したいわ！」
「この試合は打ったしね！」
目指せ、今季初の５連勝！
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