2022年7月16日 ヤクルト
結果:横浜3-2ヤクルト
敢闘選手賞:佐野、桑原
「いやー、よく勝てたもんね」
首を捻りながら結乃が言う。
「とにかく、勝てたことが一番!」
理衣は素直に喜びを示す。
コロナ陽性者の大量発生で、二軍メンバーに近いヤクルトを相手にした一戦。
それでも相手投手を打ちあぐねて同点で迎えた9回。
最後の最後で、相手のミスにつけこんでどうにかサヨナラ勝利である。
「いやー、チャンスを作っても点が取れない打線が悪いわね」
「やっぱり3回の無死満塁だよね」
「宮崎は打点が少なすぎよ!」
「あそこで点が取れていれば、もっと試合展開も違っただろうにね」
結局、原を7回までもたせてしまった。
「8回も、1死1、2塁で、森に代打必要あった? 普通に森に打たせて、次に代打大和でいいでしょ」
「うーん、各所で言われていたね」
「Twitterでもトレンドに入っていたわよ、代打戸柱!」
「打ってくれたら、そういう外野の声も振り払えたんだけどね」
右対左だけで選んだのか?
だとしたらその1番手は楠本ではないのか?
そこで出せないなら楠本が一軍にいる意味は?
とまあ、そういうことである。
「ランナー無しで投手に代打戸柱ならわかるわよ。でもチャンスなんだから、チャンスで出す代打じゃないと」
「ま、まあまあ、これはその辺にして」
「そうね。9回は佐野がよくうったし、桑原がよく走ったわ!」
「相手のミスとはいえ、桑原選手は判断よくはしりました!」
最後に、ヤクルト側に1軍の試合に慣れていない弊害が出たか。
「ホームに投げようとしたけれど桑原が3塁に止まったので投げるのやめようとしたけれど投げる体制に入っていたから変なところ投げちゃった、そんな感じに受けたけれど」
「勝ちに不思議の勝ちあり、だね」
「見方もちょっと戸惑っていて、サヨナラ勝利したのに、戸惑いながらベンチから出てくる姿に笑っちゃったわね」
「サヨナラだ! って大騒ぎするかんじじゃなかったもんね」
桑原がホームインしたあとも、「え、本当にサヨナラ?」みたいな感じだったりした。
「まー、ラッキーとはいえ勝ったわけだし、このまま連勝したい!」
「濱口選手はこのところ好投続いているから期待したい!」
「四球で崩れなければ、今のヤクルト打線ならある程度抑えられるとは思うけれど・・・」
「相手が苦手のサイスニード投手だから、どうやって点が取れるか、だね」
濱口が先発だと、試合展開がどう転ぶか分からないのがなんとも。
良い濱口であることを願いたいですね。
「あとニュースとして、新外国人投手を獲得したわね!」
「ガゼルマン投手だね!」
DeNA、前カブスのガゼルマン獲得を発表 メジャー通算184登板で20勝の28歳右腕
「とにかく、先発も不足しているし、中継ぎはフル回転だし、どちらにしても補強はやって損はないわ」
「クリスキー投手が怪我、ロメロ投手も調子上がらず、だもんね」
「先発も中継ぎも抑えも経験しているってのもね。どこで起用するにしてもいけるから、今のチームには合うかもね」
「年齢も28歳とまだ若いし!」
もちろん、日本野球への適応具合とかあるが、チームに来るからには歓迎し、期待していますよ!