2022年9月25日 ヤクルト
結果:横浜0-1ヤクルト
敢闘選手賞:今永
「二年連続で目の前で胴上げ!」
結乃が地団太を踏んで悔しがる。
「1点がぁ」
理衣が肩を落とす。
先発の今永は中5日でも7回無失点と最大の投球を見せた。
伊勢もやってくれた。
だけど、このところ不調のエスコバーが打たれたが、ここまでこられたのはエスコバーを含む中継ぎ陣のお陰なのはみなが分かっている。
0点では勝てない、打線だろう。
「もうずっと打線が駄目で、本当に一段落ちる投手じゃないと全然打てないからね」
「そのすくない点数を、投手陣で守って勝ってきたもんね」
「しかし悔しい! だけど! この悔しさは去年とは違うはうずよ!」
「そうだよね!」
昨年は開幕から連敗が続き、浮上することなく最下位に沈んだ。
優勝など遠い彼方、優勝争いどころかCS争いにも絡めずに進んでペナントレースで胴上げを見ようとどこか違う世界のよう。
しかし今年は違う。
優勝争いというにはおこがましいが、それでも2位を確定させ、17ゲーム差から4ゲーム差まで縮めて追いかけてきての結果。
- あの試合で勝てていたら。
- あそこで踏ん張れていたら。
- あそこで打てていたら。
選手一人一人が、そう思う強さはより強いのではないだろうか。
「それでも2位は確定! まだCSでやり返す機会はあるわ!」
「疲れをとって、改めてコンディションを整えて、挑みたいね!」
「最後7連戦だけど、無理する必要もなくなったしね」
「主力選手の調整と、若手とかのチャレンジだね」
「とはいえ、最低あと1勝はしてシーズン5割はいかないとね」
「今永投手、大貫投手、濱口投手をどこに投げさせるかとかもあるよね」
CSファーストステージに向けて、投手陣のローテを考えての登板が必要。
打線はとにかく、個々の調子をあげるのと、繋がりと。
あと、どのチームがあがってくるにせよ、苦手として打てない投手の攻略を。
「あとは反省を忘れない! 特に森、この悔しさで守備の大切さを知りなさい!」
「これも経験だね」
「肩の強さに甘えちゃだめよ。いずれ肩なんて衰えるんだから、どうすればアウトにしやすいかを考えて。その結果の失敗なら仕方ないわ」
「この試合のあの場面で森選手のあそこに打球が飛ぶ、それもまた何かを感じさせるね」
もう二度としたくないと思えるほどの悔しい失敗が、選手を成長させる。
そう思いたい。
「とにかく、この悔しさはCSでぶつけるのよ!」
「まだ今シーズンは終わっていませんから!」
悔しさは、昨日で忘れて。
この日からはまた、次のCSファーストに向けていきましょう!