2022年振り返り #13 個人的にチームMVP!頼りになった大明神 伊勢 大夢
「伊勢大明神!」
結乃がいかつい顔をしながら言う。
「大活躍でした!」
理衣が拍手する。
一年を通して、もっともチームに貢献してくれたのではないかと思います。
#13 伊勢 大夢
出場試合 : 71
投球回数 : 68
防御率 : 1.72
勝利 : 3
敗戦 : 3
ホールド : 39
セーブ : 1
被打率 : .218
WHIP : 1.01
奪三振 : 69
失点 : 14
「95点!」
「おおー、いきなり高得点!」
「いや、これはチームのMVPでいいんじゃないかしら?」
「最大級の誉め言葉、いただきました!」
というのも過言ではないだろう。
試合の半分に登板し、防御率1点台に、WHIPも1。
火消しも行い、初セーブも記録し、時には回跨ぎもして。
まさにフル回転であった。
「1、2年目も良く投げてくれていたけれど、今季は完全に勝ちパターンから外せなくなったからね」
「とにかく頼りになりました!」
「後半はさすがに疲れが見えた時もあったけれど、意地で乗り切ったわね」
「無死満塁を乗り切った時とか、格好良かったね!」
お立ち台に呼ばれたのはシーズン終盤に1回。
ひたすらに黙々と投げ続けた。
「文句ないけど、あとは投げすぎていないかだけよね、心配なのは」
「疲れとか、故障とかね」
「2023年も当然、期待するけれど、そこだけが不安よね」
「オフはしっかり休んで欲しいね」
また、当然ながら相手チームも研究をしてくる。
2年続けて、勝ちパターンで結果を残せるか。
そこも重要なシーズンになるだろう。
「康晃の状況次第では、抑えになる可能性もあるからね」
「もともと、抑えを目指していたもんね」
「今季、セーブも記録して、そのステップは登っているからね」
「期待しています!」
本当に肩と肘を休めて。
2023年も頼むよ、大明神!