2022年振り返り #18 黄金ルーキー、とりあえず2軍登板。来季は2軍ローテに入りたい 小園健太
「背番号18を背負った黄金ルーキー、小園ね!」
気合を入れて結乃が言う。
「2軍ではとりあえずデビューしました!」
理衣が拳を握りしめる。
まだまだ体を作っている所なのか?
#18 小園 健太
出場試合 : 3
投球回数 : 4.2
防御率 : 0.00
勝利 : 0
敗戦 : 0
ホールド : 0
セーブ : 0
奪三振 : 1
失点 : 0
「高卒ルーキーだし、点数もつけようがないので60点でね」
「いつも通りですね」
「まあ、とりあえず実戦のマウンドには登ったというところで」
「大事に育てているみたいだね」
「順調に育っているかどうかも分からないわ」
「高卒で1年目だもんね」
完成度が高いという評価ではあったが、だからといって即戦力というわけでもない。
高卒ということもあり、3~5年は見ておく必要があるだろう。
「とりあえず気になるのは、三振がとれていないところね」
「失点はしていないけれどね」
「そこが重要ではないと思うからね。やっぱり今のプロ野球、決め球がないとね」
「でも、必ずしも三振がとれる決め球、である必要はないよね」
「そうなんだけど、同じ高卒の深沢が同じイニング数で三振5つ奪っているからね」
「まー、少し気になるといえば気になるけれどね」
とはいえ、やっぱり1年目ということもあり、今後の登板でどうなるかでしかないのだが。
「一年目は身体づくり、体力作りに専念したと思うけれど、2年目となる2023年は先発でちゃんと投げてほしいわね」
「2軍で先発ローテで回すところ、だよね」
「あとは武器よね。ストレートなのか変化球なのか」
「その辺は2軍のコーチとも色々試行錯誤しながら、かな」
とにかく、高卒投手をほぼ育成できていない横浜なのであるから、不安がつきることはない。
それでも、やはり活躍するには本人の努力と意識、そういったものが重要なのは変わらないはず。
「目標としては2023年は2軍でローテを回し、2024年に一軍登板、ね」
「2023年後半に一回でも1軍登板とかみたいけれど、そこも成長次第だもんね」
「チームが優勝争いしているから、そんな余裕ないわよ!」
「それが事実となりますように!」
気張って成長してくれよ!