2022年振り返り #63 目立たずも脇役としてチームに貢献。主役になれるか? 関根大気
「ほぼ1軍にいた関根ね」
結乃が分かった風な口をきく。
「色々とチームのために働いてくれました!」
理衣は拍手をする。
2022年の成績はこちら。
#63 関根大気
出場試合 : 104
打数 : 225
打率 :.254
出塁率 :.293
安打数 : 51
HR : 1
打点 : 13
得点 : 28
盗塁 : 5
OPS :.606
「数字的には決して目立つものじゃないんだけどね」
「それでも、これだけ出場して色々と頑張ってくれたね」
「外野のサブとして、ずっとチームに帯同したわね」
「スタメン起用もあり、途中出場もあり、どんな場面でも出てきてくれました」
代打、代走、守備固め。
他の選手の調子が悪ければスタメンもアリ。
送りバントなど小技も決めてくれたりした。
「記憶に残っているのは、阪神戦での2死からのセーフティバントね」
「あったね! あれは意表を突かれたね!」
「しかもそこからの満塁ホームランだからね」
「こういうことが出来る選手がいるっていうのはいいよね」
「ということで、70点くらいあげようかしら」
「更なる上を目指したいね」
一時期は出場機会も減り、外野手の中でも危険な立ち位置になっていた。
監督が変わったというのもあるだろうが、細かい野球も目指していく中でこういう選手が一人いることは良いだろう。
外野の選手は、足は速いけれど細かいことができない、みたいな選手が多かったし。
「サブとしてはいてくれると助かる存在だけど、そこだけに甘えちゃいけないわよ」
「スタメン、レギュラーを目指したいね」
「センターだって守れるわけだし、今のポジションから1ランクアップを目指したいわね」
「そのためには何が必要か、か」
一つは、四球が少なく出塁率が高くならないこと。
あとはやはり、レベルが高い投手相手だとキツイ。
「とりあえず選球眼というか、出塁率よね。タイプ的にそこを求められるわけだし」
「打率2割5分で出塁率が3割に届かないのはちょっとね」
「早打ちのタイプではあるけれど、長打がないだけにね」
「外国で修業もしているし、まだ向上できる!」
外野は変わらず激戦だが、まずは便利屋でも1軍のポジションを確保し、そこから更なる上を目指してもらいたい。