2022年振り返り #64 まずはビハインド、ロングリリーフで存在感を示したい 中川虎大
「なかなか育成の星になるのは厳しいわね」
結乃がしかめっ面で言う。
「まだ、これからがあるよ!」
理衣が元気づけるように言う。
#64 中川虎大
出場試合 : 8
投球回数 : 10.1
防御率 : 4.35
勝利 : 0
敗戦 : 0
ホールド : 0
セーブ : 0
被打率 : .216
WHIP : 1.45
奪三振 : 11
失点 : 5
「中継ぎに専念はいいけれど、まずは登板した場面で信頼を得ないとね」
「どうしても四球おおいよね」
「10イニングで7四球だからね」
「強い球を投げても、ランナーを出しちゃうからね」
三振もそれなりに奪っているけれど、それだけでは意味がない。
小さくまとまっても仕方ないけれど、ある程度の制球はしてくれないと困る。
「どうしても使いづらくなるわよね」
「ビハインドの場面でまずはきっちり投げられるように」
「ということで、うーん、40点くらい?」
「頑張れ!」
「先発もやっていたわけだし、ロングリリーフとかできるようになるといいんだけどね」
「能力的にはできると思うけれど」
「相手の勢いを止められるような投球ができるかよね。四球が多いと厳しくなるし」
「やっぱり安定感の強化かぁ」
中継ぎなら入れる余地はある。
特にロングリリーフできる若手は欲しいところ。
そこで結果を残せれば、ステップアップもしていける。
「まずは、かつて平田が担っていたビハインド、ロング要員からよね」
「重要なポジションです!」
「育成あがりということもあるし、そこまで長い目で見てくれるか分からないから、もう一年が勝負よ!」
「気合を入れていきましょう!」
楽しみな素材であって、二軍で好結果を出したから支配下にもなり、背番号も若くなってきた。
その期待に応えられるよう頑張りましょう!