「いやー、キャンプに行くと帰ってきてからしばらくが辛い!」
結乃が唸るように言う。
「色々と体と気持ちがついていかないね」
理衣も苦笑しながら言う。
暖かい沖縄。
さらにプロ野球のキャンプという非日常感。
そこから、寒いところに戻ってきて、いつも通りの仕事の日常。
もう、一か月間、沖縄にいたいですわ。
「そういえばキャンプにきていた子が、一か月間いるとかいっていたの聞いたわ」
「凄いね、お金持ちかな」
「まあ、マンスリーマンションとか借りればそこまでお金もかからないでしょうけれど」
「一度、やってみたいねー」
あるいは中古でマンションでも・・・なんて夢の話ではあるが。
「それはそれとして、今年のキャンプは天候に恵まれたわね!」
「本当に、殆ど雨にたたられなかったもんね」
「雨が降ったのも、一軍キャンプの休日の日だったからね」
「まあ、北谷に行こうと思ったけれど、それもできなくなっちゃったんだけどね」
2月の沖縄は実は雨が多く、今までのキャンプでもしばしば雨にあたったのだが、今回は殆どなかった。
そして雨がない分、気温も高く暖かい日ばかりだった。
沖縄とはいえ、この時期は寒い日は寒いし、風邪が強いと尚更で、ダウンも普通に必要だったりする。
しかし今回はそういうことはなかった。
「見て回るにはとても良かったわよね」
「余計なことに注意を払う必要がないしね」
「そして肝心のキャンプメニュー! は、例年とそう変わるわけじゃないけれど」
「それでも人が変われば雰囲気も変わります!」
このキャンプで楽しませてくれたのは、入江でした。
練習中もとにかく元気でよく喋る!
「小園とキャッチボールしているときも、「エグっ!」とかいつも言っていたしね」
「見ていて楽しくなるよね」
「守備練習でも賑やかだし」
「練習中なのに、見学しているファンに話しかけてくれたりしてね」
人間なんて単純でもあるから、そういう風な姿を見せてくれたり接してくれると、好きになってしまうもの。
そういう意味で入江は間違いなくファンの目を奪っていたはず。
「あと今回は、ビーチでの練習を初めてみたわ!」
「面白かったね、砂の上での鬼ごっこ、みたいなの」
「前はサブグラウンドでやっていたようなトレーニングを、足腰に負荷のかかる砂場でやっているわけだね」
「かなり近くで見られるのもよいわよね」
中には、当然のように海に足を浸けにいったりしてみる選手もいたりして。
砂の上でも、選手の性格みたいなものが垣間見られた。
「メイングラウンドでの練習は、例年通りって感じね」
「午前中は守備とか、連携とかがメインで、午後は打撃練習だね」
「メインはスタンドに座って落ち着いてみられるのがいいわよね」
「ちょっと距離はあるけれど、座れるのが大きい!」
なんだかんだ動き回って見ていると疲れるので、落ち着きたいときは球場で。
「あと公園の方は基本的に投手陣が使うんだけど、今回は珍しく野手も使うことがあったわね」
「あ、5分完走のメニューだね、ちょっと新鮮だったね」
「ゆっくり走る大田泰示が見ものだったわ」
「自分のペースで、ね」
とまあ、話し出せば尽きないわけだ。
複数個所で練習をしているので、同時に全てを網羅できないのが残念ですが、こればかりは選択していくしかありません。
「でもメニューの時間通りにいかないことも多いのよね。特に投手陣!」
「ブルペンとか長い人もいるし、入る順番も、空き状況とかによってだもんね」
「まあでも確実に言えることは、キャンプ見学は楽しいってことね!」
「ああ、早く来年のキャンプに行きたいね!」
帰ってくると毎年、そう思いますね。。。
写真にもあるように、こんな近くで選手達が練習する姿を見られるんですよ、皆さんも行きたくなったんじゃないですか?
是非是非、お薦めですよ~っ