「敗戦!」
結乃が腕を組んで言う。
「うーん、競り負けたね」
理衣が項垂れる。
3月9日の楽天戦は2-3で敗戦。
「打線は相変わらずね」
「8回に安打を集めて2点を取ったんだけどね」
「小深田が初安打、初タイムリーを放ったのは良かったわね」
「どんどん成長して欲しいね。一軍で出場できると良いんだけど」
「更に、ルーキーの林も初タイムリーね」
「渋い内野安打です」
「それでもちゃんと結果を出し続けているからね」
「良いところが見られました」
この8回、楠本の2塁打から始まり、小深田、山本、森、と若手がつないだのだけど。
ランナーをためて柴田は三振なのが残念だった。
「何せ、打点1だったからね、2022年は・・・」
「こういうところで一本出ていると良かったんだけどね」
「正直、森や林と比べてアピールできていないからね」
「オープン戦、この後で挽回しないとね」
しかし8回まではわずか3安打。
やはり寂しい。
「投手陣では先発のガゼルマンが3回無失点と順調にきているわね」
「ランナーを出しても落ち着いている感じだよね」
「あとは更にイニングを伸ばして、ね」
「先発ローテに入ってもらわないとね」
しかしそのあと、交代した宮國と三嶋が失点。
「宮國はおいといて、三嶋はやっぱり術後で安定していないかしらね」
「まあ、ここからどう修正していくかだね」
「期待しすぎずにいないとね、故障明けなわけで」
「難病だしね」
そして夜、WBCでは牧が侍の第一号HR!
「やったわね牧!」
「そうそうたるメンバーが揃う侍JAPANの中で第一号のHRです!」
「HRはともかく、ヒット一本が出たことで本人も落ち着くでしょうね」
「この後も活躍を期待したいですね!」
経験もあり国際大会で結果を残している山田の起用になるかもしれないが、出場したら精一杯頑張って欲しい。
「そして韓国戦では今永の登板があるからね!」
「うーん、予選の大一番、震えるね!」
持てる力を出して、出来ることを精一杯やって欲しいですね。