「一軍の試合はなかったので、二軍の教育リーグね」
結乃が髪をかきあげながらいう。
「実戦感覚を失わないことが大事だね」
理衣も頷く。
その教育リーグの結果は5-5の引き分けだったらしい。
「とりあえず石田が4回1/3で2失点と、順調? なのかしら」
「まあ、そうとらえておきましょう!」
「二軍だし、もうちょいビシッと抑えてほしい気もするけれど」
「ここから仕上げていけばよいだけです!」
まあ、石田はともかくとして、後ろの投手はあまりピリッとせず。
「石田から交代した池谷が、四球で満塁にしてホームランを打たれるとかね」
「石田投手の失点は、それのせいなわけだね」
「それも先頭打者がエラーだったから、実質は無失点みたいなもん、なのかな。まあ、それなら。。。」
「頑張れ、池谷選手!」
「そして8回2死走者なしから登板した三浦が四球、右安、右安(1点)、といきなり失点!」
「うーん、だね」
「これじゃあ一軍は遠いわよね」
一方で攻撃の方は。
「一番に入った西巻が2安打1打点1四球と良い働きを見せたわね」
「育成だっけ? 頑張って支配下とってほしいね!」
「他は特に目立った感じはないわね」
「みんな1安打、とかだもんね」
あまり情報がないのでこれくらい。
そして一軍には藤田、平田、中川、宮城の4選手が合流するとか。
「藤田は状態をあげられているかの確認? 平田と中川は中継ぎとしていけるかどうか、ね」
「中継ぎは不足しているもんね」
「宮國は打たれてウェンデルケン、健二朗は怪我、三嶋もまだ不明だし、人材不足ね」
「ルーキーの橋本投手も二軍にいったしね」
「駄目、ってわけじゃないとは思うんだけど・・・どうなのかしらね?」
「いずれにしても一軍にきた選手はアピールしないとね!」
そして夜は侍JAPANが韓国相手に大勝!
「その中で村上と牧が蚊帳の外、って感じね」
「全員が好調ってわけにはいかないから、チームでフォローです!」
「今永は3回1失点。最低限の仕事はした感じね」
「味方の守備にも助けてもらいました! 結果が全て!」
「でもさ、なんで試合開始時間が19:00なの。継投も多いし、全てが大事な試合で時間かかるの明らかなのに」
「そ、それは・・・」
「9回表までで試合終了が23:00過ぎよ! 馬鹿じゃないのかしら、決めた人は」
「こ、声が大きいよ。きっと色々と大人の事情があるんだよ・・・」
そんなことより選手とファンのことを考えてくれ。
まあ、それでも2連勝。
さあ、このままの調子で行きましょう!