「うーん」
と、腕を組んで渋い表情で唸る結乃。
「打ち込まれたね」
理衣も肩を落とす。
中日とのオープン戦は5-9で敗戦。
「まず先発の小園! 3回3失点、被安打5、四死球3、三振1。良いところがみつからないわね」
「厳しいねぇ」
「色々と言われているけれど、やっぱ球速が140そこそこで制球もあまりよくなければ、打たれるわよね」
「ま、まあ、まだ高卒2年目だし・・・」
「いつもそれで、ずっと高卒は育てられていないのよ!」
「どうすればよいものかねぇ」
とはいえまだ高卒2年目なのは間違いないわけで。
あと2、3年は見ておきたいところだが。
「そしてドラ2の吉野も4失点とぴりっとせず」
「プロの洗礼だね」
「これだけじゃ評価できないのはそうだけど、2回で被安打6じゃあねぇ」
「厳しい現実です」
その後、平田も入江も失点した。
無失点は宮城だけである。
「宮城の方は良くなっていて期待できそうな感じじゃない」
「今季は一軍での登板をみたいね!」
頼むぜ宮城、このままあぴーるしてくれ。
「攻撃の方はなんとか5点とったけれど、先発の柳からは1点だけだしね」
「でも林選手が2安打と、毎試合アピールしているね」
「そうね、明るい話題というか、新戦力で良い話題は林くらいね」
「良いところをみないと!」
とはいえここまで新しい力、特に先発投手が出てこないと、ドラフトで即戦力の先発タイプは必須ではなかろうか。
若くて東、平良の年代だけというのは、ヤバイ。
「そして夜、WBCでは牧が2本目のデスターシャ!」
「サワさんも大興奮!」
「ヒット2本がいずれもホームランとか、実際は好機でのタイムリーとかつなぎの打撃に期待したいんだけど」
「全く打てないより良いし、大きいのが打てる牧選手が控えや下位打線にいるのは相手にも脅威でしょう!」
これで3連勝、予選突破に大きく近づいた。
この勢いでオーストラリア戦にも勝利していきましょう!