「5連敗でオープン戦最下位!」
結乃が大きな声で言う。
「オープン戦とはいえ、だねぇ」
理衣が少し残念そうに言う。
阪神とのオープン戦は6-11と二桁失点で敗戦。
「なんとも、ねえ。濱口が初回にいきなり4失点で始まったからね」
「前の東投手みたいな感じだねぇ」
「四球3、安打3と、濱口らしい立ち上がりで、2回から5回まではノーヒットと、また濱口らしい」
「最初から2回以降の投球ができればね」
まあ、これが濱口、なおらないのだろう。
とにかく濱口にはローテを守ってもらい、10勝前後してくれればというような期待になる。
「本人は、そんなのを払しょくする活躍を見せなさいよ!」
「そうそう、安定して最多勝を争うくらいにね」
「濱口は置いといて、その次の宮城が酷かったわね」
「ストライクが入らず、1死のみで5失点降板だもんね」
「失うもののないアピールする場なのにね、どうせ失点するならどんどんストライク投げ込みなさいよ!」
「ちょっと残念だったね」
その次の石川も2失点。
三嶋、森原は0に抑えただけに、若手の突き上げのなさが悲しい。
「打線は6点とったけれど、2点は相手のエラーでもらったようなもんだし」
「決して好調というほどじゃないけれど、11安打放ったのは少し良いね」
「佐野、宮崎と言ったところは結果も残して大丈夫そうだけど、ここも新戦力が出てこないわねぇ」
「いつものメンバーになってきちゃうねぇ」
こちらもまた寂しい限り。
ここで言うことでもないかもしれないが、柴田はやはりランナーがいるとからきしだし。
「いやー、バウアー獲得の衝撃が大きすぎたけれど、それ以前に大丈夫なのか、ってね」
「一人入ったから優勝! なんてそうそうないもんね」
「一人で出来ることなんて限りあるし、先発なら20数試合しか登板できないんだから」
「残り少ないオープン戦で、シーズンにあわせてあげていってほしい!」
いやぁ。
果たして。