2023年3月31日 阪神戦
結果:横浜3-6阪神
敢闘選手賞:宮崎
「2023年シーズン開幕!」
結乃が力強く言う。
「いよいよですね!」
理衣も手を叩く。
開幕カードは阪神戦。
その初戦は、
「とりあえず、青柳対策は意味なかったわね」
「う、うぅん」
「4回までパーフェクト、並べた左打者は全然打てず、ヒットを打ったのは右打者の牧と代打の京田だけ」
「い、いやぁ」
青柳対策で左打者を並べるのはわからなくもないのだが、そもそも打撃能力で圧倒的に宮崎より落ちる左打者を並べたところで意味があるのか。
ルーキー林を本職ではないサードを守らせてエラー2つ。
さらにエラーより言い訳できないのが楠本の怠慢プレー。
「結果を出していれば何も言われないんだけど、プロだから結果出さないと言われるわよね」
「まあねぇ。それで代打から出場の宮崎選手が2安打3打点だもんね」
「青柳を打てたかは別として、打てない左を並べたところで怖くないと」
「とはいえ神里選手は青柳投手を得意にしていたし、林選手はオープン戦で結果を出していたしね」
「まあ、そうなんだけどね。だから神里スタメンは分かるけれど、宮崎まで外す必要あったのかってところよね」
「結果が出ないと言われちゃいます」
「何より楠本のあのプレーは懲罰交代ものよ! チーム全体で緩んでんじゃないの!?」
「あれは防げるものだもんねぇ」
「個人的には今日から2軍に落としてチームを引き締めた方が良いと思うけど」
「厳しいねぇ」
交代できるような要員もおらず、続けて出場していたけれど。
あれは酷かった。
「そして先発の石田は4回4失点とまた開幕で結果を出せず」
「初回は良い滑り出しだったんだけどね」
「2-4回まで毎回先頭打者を出して、うち2つは四球。こういうのなくさないと」
「森原投手、入江投手も小刻みに失点しちゃいました」
全般的にディフェンスはよくなかった。
9安打で6失点というのが物語っている。
「最後、3四球で相手からもらったチャンスも、得点圏では打てない佐野、そしてソトが凡退じゃあねぇ」
「1番佐野選手がいきるところだったんだけどね」
「てか1番佐野とかオープン戦で何も結果出していないのになんで続けるのかしらね」
「そ、それを尋ねられても・・・」
何にせよ終わったことは変わらない。
ここからどう戦っていくか。
「まあ、言っちゃ悪いけれどこの初戦の負けは想定していたから、残り2戦がどうなるかね」
「ガゼルマン投手、笠原投手、だね」
「先発の出来が重要なのはもちろん、このオープン戦から全く打てていない打線がどうなるか、ね。打順含めてどう変えてくるか」
「相手は秋山投手、こちらも難敵です」
「京田が1安打2四球と結果出しているし、スタメンショートくるかしらね?」
「そういうところ含めて期待したいです!」
とはいえ、青柳に比べれば打てる時は打てたりもするので可能性はある。
なんとか中盤まで競っていきたい、ですね。
目指せ、シーズン初勝利!