2023年6月8日 ソフトバンク戦
結果:横浜6-5ソフトバンク
敢闘選手賞:東、オースティン
「あー、心臓が止まるかと思った!」
結乃がぐったりとして言う。
「な、なんとか、逃げ切ったね……」
理衣も、息も絶え絶えである。
最終回。
1点差に迫られてなお、無死2、3塁。
正直、サヨナラ負けが頭をよぎったファンが多い事だろう。
最悪、同点ですませてくれとも思ったはず。
「なんとか、そこから3人連続アウトで逃げ切ったわ!」
「とにかく、連敗を止めたこと! この試合は勝つことですよ!」
「まあね、シーズン中に1カードしかないパリーグ相手だし、3連敗中だし」
「これで交流戦も5勝4敗と1つ勝ちこしです!」
何はともあれそこを喜ぼう。
「東が7回3失点。8回につかまっちゃったけれど、良く投げてくれたわ」
「今季はこれで早くも6勝目です!」
「全般的に安定しているからね。今後もこの調子でいってほしいわね」
「ルーキー以来の二けた勝利を!」
この日は打線も援護した。
「さすがに6-0から逆転負けとか勘弁して欲しいしね」
「そうだね、この試合は初回から打線が機能しました!」
「1番佐野をやめて梶原を1番に、佐野を3番に変えてきたわね」
「それも活きたのか? 初回に牧選手、オースティン選手のタイムリーに、桑原選手の内野ゴロで3点先制!」
「2試合で1得点だったからね、ようやく先制もできたし」
「3回もまた関根選手から始まり、オースティン選手、桑原選手で2点を獲得!」
この日はオースティンが3打点。
タイムリー、犠牲フライ、内野ゴロと、3度の得点圏できっちり最低限をこなしてくれた。
「また打線をどうするかよね。関根が3出塁3得点と、関根を起点に点を入れているんだから、関根1番で良いんじゃない?」
「梶原選手はチャンスもらったけれど、ノーヒットだったね」
「この試合、1番がノーヒットで点が入っているのは、結局、2番が1番の役割を果たしていたからでしょ」
「となると、どうするの?」
1、関根(レフト)
2、佐野(ファースト)
3、宮崎(サード)
4、牧(セカンド)
5、オースティン(DH)
6、桑原(センター)
7、京田(ショート)
8、梶原(ライト)
9、伊藤光(キャッチャー)
「こんな感じ? 梶原はもう一度、下位で自由に打たせる感じでチャンスを与えても良いかなと」
「なるほどねー。1、2番を入れ替えるってことだね」
「他に1番候補もいないし、それがベターじゃない? あとは宮崎が万全ならねぇ」
「病院にいったみたいだし、心配!」
1、桑原(センター)
2、関根(ライト)
3、佐野(レフト)
4、牧(セカンド)
5、オースティン(DH)
6、ソト(ファースト)
7、京田(ショート)
8、伊藤光(キャッチャー)
9、林(サード)
宮崎が無理なら、桑原を1番に戻すか。
そうすると6番が弱くなるので、やはりソトをスタメン起用するか。
佐野はランナー1塁の方がシフトを敷かれずに打撃もいきる。
ゲッツーの可能性は増えるが。
「さて、次のカードはオリックス! また手ごわいローテよ」
「なんたって今季飛躍の山下投手がくるからね!」
「いまだ防御率0点台、無敗だからね。果たして打線がどう攻略していくか」
「こちらはバウアー投手。NPBに順応し、DHで打席もないし投球に専念して!」
しかし今年の交流戦、5勝4敗で6チームが並び、最下位も3勝5敗と過去にない混戦。
まだまだ優勝を目指しましょう!