「さて、CSも敗退して2023年シーズンが正式に終了したわけだけど」
結乃が落ち着いて言う。
「悔しいシーズンでした」
理衣は少し寂しそうに言う。
ここで改めてチームの成績を見てみると。
勝敗:74勝66敗3引分
勝率:.529
得点:520(4位)
失点:496(3位)
本塁打:105(3位)
盗塁:33(6位)
打率:.247(2位)
防御率:3.16(3位)
失策:69(2位)
「こーしてみると、まあ悪くはないけれど特別よくもないって感じね」
「うーん、3位らしい数字なのかも」
「まあ、だから3位ってとこなんでしょ」
「コメントに困る数字だなぁ」
極端にどこが悪かったという数字はない(盗塁は相変わらずだが)
ただ、だからこそこれ以上にいけないというのもあるのか。
「打率は2位だけど得点は4位と、この辺の効率の悪さはCSでも出たわよね」
「塁はにぎわすけれど、あと1本が出ないってやつだね」
「あとは足が遅くて1ヒットで2塁から帰れないとかね」
「その辺の課題も前からだけど・・・」
その辺の改善を目指してきた気もするが、結局は改善ならず。
まあ、主力といわれるメンバーが同じだから変わりもしない。
「あとはやっぱり、言いたくないけれど采配とか選手起用がねぇ」
「でも、そういうのは結果論じゃないの」
「そうなんだけど、その結果も含めてモヤモヤ納得しきれん~~!!」
「ファンなんてそんなものだよね」
スタメン起用であったり。
その打順であったり。
代打の出し方であったり。
投手継投であったり。
そもそもの試合中の作戦であったり。
「いや、3年間監督やってこれってのがさ、どーなのよってところで」
「またコメントに困ることを・・・」
「オーナーも、何か意味ありげなことを言っていたじゃない」
「うーん」
”私自身、考え方をどう変えるべきなのか”
今年も悔しい結果となってしまいました。申し訳ありません。今、選手達の顔をみて挨拶をし、帰路につきました。この悔しさに慣れてはいけないと思います。私自身、考え方をどう変えるべきなのか。オフの期間に悩みます。ファンの皆さんの声援はいつも力になりました。本当にありがとうございました。
— 南場智子 (@tomochinski) October 15, 2023
CSも広島に観に行ったようだが、であればこそ、広島との野球の差を目の前で見せられたわけで。
明らかに、レベルの低いところを見せられれば、このまま来年に進んで良いとは思えないだろう。
思ってもらっては困る。
「コーチとかも色々と代わっていくようだけれど、監督が続投ならヘッドコーチは変えないと駄目でしょ!」
「今季はヘッドいなかったけれどね」
「経験豊富で三浦より年上の厳しいヘッドがいないと! 三浦が甘いんだからさ」
「ファンは好き勝手にいいますよね」
ずっと言ってきたことではあるけれど。
チーム全体を変えていかないと駄目じゃないかと思いますが、さて?