2023年振り返り #6 怪我もあり出場激減。忘れられないようやるしかないぞ 森 敬斗
「残念な結果になった森ね」
結乃は容赦なく言う。
「うーん、怪我もあったけれどね」
庇うように言う理衣。
ドラ１の４年目はこう。
＃６ 森 敬斗
出場試合 ： ９
打数 ： １４
打率 ：．１６７
出塁率 ：．２３１
安打数 ： ２
ＨＲ ： ０
打点 ： １
得点 ： ０
盗塁 ： １
ＯＰＳ ：．３９７
「今季こそレギュラー獲りに向けて大事なシーズンだったのにね」
「怪我しちゃったねぇ」
「怪我の前から結果を出せなかったけれどね」
「伸び悩み、かなぁ」
シーズン前からドラフトで林の獲得、そして京田のトレード。
争いは激しくなることは分かっていた。
それでも開幕は一軍で迎えたが、結果がなかなか出せず。
更に怪我をしてその後は出番もなくなった。
「とにかく、怪我が多いわよね！ レギュラーとって活躍する選手は怪我も少ないから」
「その辺は、なんでなんだろうね」
「色々と甘いのよ！ 私生活面での話題もあったし、色々と！」
「まあ、若いから・・・」
「結果を残していればいいけれど、残していないから言われるのよ！ てことで１０点ね」
「ファンの目も厳しくなっていくよね」
もちろん、チームの目も同じ。
２０２４年は５年目、大卒ルーキーと同い年で、石上が入団してきた。
林を含め、競争である。
「三浦からも、忘れられるぞと発破をかけられていたしね」
「当然、本人も危機感をもっているよね」
「とにかく野球だけに専念しなさい！ 肩の強さは本物、足もあるし、とにかく打撃の酷さよね、そこを向上させればなんだけど」
「大きいのを狙わず、ライナー性の打球を強く打てればね」
そして三振を減らし、四球をとれるように。
望まれるのは１、２番なのだから。
「とはいえ、まだ高卒５年目、筒香だってここからだったしね」
「ドラ１の素材はあるんだし、まだまだここからです！」
「てか、ここである程度目鼻を付けないと、ヤバいからね」
「ファンはまだまだ期待を高く持っています！」
スピードスターになれるものは持っている。
あの肩も魅力的。
マジで野球だけに打ち込んでくれ。
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