2023年振り返り #19 肝心なところで打たれることが多かった 山崎康晃
「うーん、6年契約したんだけどね」
残念そうな表情を見せる結乃。
「納得いかない年でしたね」
理衣も肩を落とす。
250セーブも期待されたのだが。
#19 山崎康晃
出場試合 : 49
投球回数 : 45.1
防御率 : 4.37
勝利 : 3
敗戦 : 7
ホールド : 8
セーブ : 20
被打率 : .268
WHIP : 1.24
奪三振 : 54
失点 : 22
「全ての面で大きく落としたわね! つーことで30点!」
「何が悪かったんだろうね? 三振数は増えているけれど」
「太ったからじゃない?」
「みんなから言われているよね」
太ったからキレがなくなったとは言われている。
本当のところどうかは分からないが、前年度に少しシャープになって良い成績を残しただけに、そう思われても仕方ない。
「とにかく、肝心なところで打たれることが多い!」
「敗戦7という数字が示しているね」
「抑えで7敗はちょっとねぇ」
「それだけ重要な場面で投げているわけだけど」
2死ランナー無しまでいってから逆転されるとか。
もう最後まで全く信じて見ていられなかった。
まあ、それは以前からそういう傾向があったのだが。
「なんかわからないけれど、2死までいってあと1つで、長打のない打者に逃げて四球とかね」
「逃げているわけじゃないと思うんだけど」
「結果がアレだから同じことよ。ど真ん中投げても、HRになる可能性は低いのにさ」
「メンタル的なものなのかなぁ?」
そういうことが続き、シーズン途中からは抑えを外された。
でも、中継ぎなら問題ないかと言えばそんなこともなく、終盤には登録抹消されて終了。
「2位争いの最中でもあがらなかったからね」
「悔しいよね」
「抑えはまた一から競争よ! もちろん、2023年に結果を残した森原が優位な状態だけど」
「山崎投手も負けていられません!」
「プロのプライドがあるなら、ちゃんと体絞ってきなさい!」
「良い結果を残せる力があるのは分かっているわけだからね」
果たしてどうなるか。
本人の意識が問われる2024年になりますね。