2024年4月5日 巨人戦
結果:横浜2-1巨人
敢闘選手賞:東、関根、牧
「またまた苦しみながら逆転勝利!」
結乃が苦しげに息を吐き出しながら言う。
「これで3カード連続、カード頭に勝利です!」
理衣が手を叩いて喜ぶ。
東と戸郷。
ロースコアが予想された通りの展開となるなかで先制を許すが、6、7回でしぶとく逆転した。
「試合を作ったのはやっぱり東、7回1失点!」
「相手が戸郷投手だけに、1点までが許せるところって感じだよね」
「開幕戦は調子イマイチだったけれど、盛り返してきたわね」
「先頭打者を3回出塁させて苦しいところもあったけれど、さすがです」
ここからまた価値を積み重ねていってほしい。
「2回に先制され、苦しい展開の中で6回、林がラッキーなポテン2塁打!」
「戸郷投手との相性をかわれての今季初スタメンにこたえました!」
「東がきっちり送った後、度会ね」
「この試合、一打席目にヒットが出て、少し気分も楽になったかな?」
「相手が前進守備じゃなかったらただの内野ゴロだったかもだけど、同点タイムリーよ!」
「プロ初タイムリーです!」
これで流れがどちらにいくかわからないなかで、7回。
「先頭の牧がヒットで出塁の後、見事に盗塁を決める!」
「この場面で牧選手が盗塁とは驚いたよね!」
「こうなれば宮崎が進塁打のあと、好調の関根が勝ち越しタイムリー!」
「さすがです!」
4試合連続猛打賞はならなかったが、殊勲打である。
「この1点を、伊勢、康晃でなんとか守り切ったわ」
「最終回はドキドキしたね」
「康晃は緩い球を使うのはいいけれど、球が高くて怖かったわ!」
「でも、山本選手のフィールディングは助かったね!」
相手の送りバントを封じてくれたのは大きかった。
打てて守れて、今の山本は本当に好守で頼りになる。
とはいえランナーを出し、最後の坂本はいいあたりだったが、サード正面だったのでゲッツーが取れた。
ヒヤヒヤの勝利である。
「それでも先発が仕事をして、投手戦に耐えて勝ち切れたのは大きいわね」
「度会選手にも2安打出たしね」
「それ以上に問題は佐野でしょ。この日もノーヒットで打率1割きりそうよ」
「うーん、確かに」
桑原が2番に入ったのはオースティンと戸郷の相性だろうから、おそらくオースティンは戻る。
となると3番佐野で今はブレーキになってしまう。
「それでもまだ交代はしないでしょうね」
「なんとか打って欲しいね」
何はともあれ初戦を取れたのは大きい。
「2戦目は初先発のケイ、初戦をとったから気分も楽にいけるでしょう」
「相手はこちらも外国人投手、グリフィン投手! 苦手な左腕です」
「果たしてどう攻撃するか、そしてケイがどんな投球をみせるかね」
「ジャクソン投手に続け2-1d