「雨で引き分けに終わったけれど、良いところも多い試合だったわね」
結乃が胸を張って言う。
「やっぱり新戦力が躍動しました!」
理衣が喜んで言う。
「まずは先発したケイが5回無失点と好投」
「これは良い結果だね!」
「ジャクソンは先発確定的だけど、ケイもいけるかもね」
「外国人選手の起用をどうするか困るね!」
野手のオースティンは確定として。
投手を3人、誰を起用するか。
ウェンデルケン、ウィックを中継ぎとして、ジャクソン、ケイを登録抹消で先発させるか。
先発が不足すれば、ジャクソン、ケイを先発で回し、ウェンデルケン、ウィックを中継ぎローテさせるか。
いずれにしても、今のところ全員がそれなりの成果を見せている。
「まあ、嬉しい悩みとしておきましょう」
「頼りになる選手は多い方がよいもんね!」
「そしてこの日も度会は2安打、そして2盗塁!」
「相手が主力投手になっても変わらず打つのが凄いね!」
これはさすがに開幕1番は確定か。
「さらに石上も1安打!」
「本当は7回表に勝ちこしタイムリーを放ったんだけどね」
「残念ながら雨で記録には残らなかったけれど」
「でも、監督たちの記憶には残ったからね!」」
石上も、ここまでの活躍を考えれば開幕ショートでいってほしい。
「そのほか、佐野も2安打ね」
「牧選手がまだまだって感じかな」
「体調不良でしばらく動けなかったからね。ここから開幕までにあげていってもらえればいいわ」
「そこは信頼して!」
いずれにしても、佐野、牧、宮崎、オースティンの主力が力を発揮し。
度会、石上、梶原、といった若くて新たな戦力が底上げされて力になる。
そういう姿をここ数年、理想に思っていた。それが、実現するかも?
「もちろん、シーズンでどうなるかは分からないけれど、起用したい若手が沢山出てきたのは確かだからね」
「ここ数年で感じられなかったものがあるのは確かだね!」
「野手ドラフトで成功だったといわれる年にしたいわね!」
「もちろん、既存の選手たちも簡単にかわられないよう奮起して、チーム全体でレベルアップを!」
ここまで続くのは本当に凄いですよね。