「打線がつながって、連敗止めて、横浜スタジアムで首位阪神を迎え撃つわ!」
気合の入った声で結乃が言う。
「調子が上向いて来てよかったね!」
理衣も喜んで言う。
とはいえ、相手は連勝で一気に首位にあがった阪神。
昨年のチャンピオンであり、投手力の高いチーム。
そう簡単に勝てる相手ではない。
「先発が先週炎上したジャクソンと濱口だからね、ここがどれだけ修正して投げられるかね」
「阪神さん相手だとロースコアの可能性が高いもんね」
「初戦の相手は村上、前回打ち崩したとはいえ、毎回同じとはいかないからね」
「村上投手も横浜からだけ勝てていないから、気合いれてくるだろうしね」
前回の対戦も、点を取ったとはいえエラー絡みだったはず。
そう簡単にはいかないだろう。
「他のチーム相手には抑えているからね、今回どうなるか」
「そうなるとやっぱりジャクソン投手が序盤、抑えて波に乗れるといいけどね」
「てか、そうしないと勝ち目がないわよ」
「好調になって来た打線で先制、中押しという試合にもっていけると良いんだけど」
となると重要なのはやはり中軸の前にランナーを出せるか。
佐野、牧の調子がやや上がって来ただけに、ここが大事。
「今の状況だと、度会、関根の1、2番でしょうね」
「度会選手も疲れがきているだろうけれど頑張って欲しいね」
「プロでやっていくためにはね、ここで休ませることは出来るけれど、それじゃ意味ないものね」
「短期的なことだけでなく、この先何年もみすえての起用もしないとね」
今シーズンは、よほどのことがない限り度会はきっと起用し続けていくのだろう。
「2連戦だけに、とにかく初戦、頭よ!」
「とりましょう!」
「全力で初戦を勝ちに行くのよ!」
「勝ちましょう!」
と、気合をいれて臨みましょう。